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なにかあり/とくになし

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

孤高の桜

桜が咲いたと思ったら、肌寒い日が続きますね。 と、「ラジオ深夜便」の出だしみたいなことを書いてみた。 自宅からハイファイに向かうまで、 桜のポイントはいくつかある。 早稲田通りからちょっと入ったところに、 敷地に何やら古い蔵が建っている家がある…

昭和100年、西暦2025年

「週刊文春」和田誠の表紙が、 1950〜60年代のクラシック・レコードのジャケットを散りばめたものだった。 あれはCDじゃない。LPだ。 CDは(たとえ紙ジャケでも)重ねて積むことは出来ても、 いい具合に“重ね散らばす”ことは出来ないからだ。 3本の原稿をい…

荻窪駅のイス

何かのネタにしようとして書き付けておいて、 忘れてしまっていることがよくある。 ときどき、それを目にして「はて?」と考える。 フラッシュバックが起こるのを待つ。 今日、体験した「はて?」は、 “荻窪駅のイス”だ。 封筒の裏に走り書きしてあった。 は…

ゴムの底のくつ

風呂の中、あるいは、布団の中で、 原稿の“出だし”を考える。 出だしは、原稿の8割を占める、 と言い切るのはオーバーかもしれないし、 他人様のことはわからないけど、 それぐらい大切だ。 いたずらにキャッチーであればいいというものでもない。 地味に始…

アンデルセンの男

休貫日。 「寺内貫太郎一家」を観ない日という意味である。 ハイファイの常連だった大学生の男の子が、 パン屋さんの「アンデルセン」に就職した。 こないだ卒業式だと思ったら、 もう荷物をまとめて研修先へとあわただしく引っ越して行った。 「寮生活だか…

食い新ためよ

ハイファイのビルの前にワゴンが停まった。 ここんとこ、日曜になると原宿〜渋谷をうろつく若者たち向けに、 ワゴン屋台がいろいろと出現する。 先週は“揚げパン”がいた。 そして、今週は、なんと“バクダン”だ。 コンビニに行くついでに、おそるおそる横目で…

古さ狩り

PSE法がやいのやいのと騒ぎになっているが、 その別のところで、今度は残留農薬の規制法で、 古い洋酒(ウィスキーやヴィンテージ・ワイン)が輸入出来なくなるかもしれないのだという。 確かに、海外からの輸入作物に残留している過度の農薬は見過ごすこと…

女中シメキリふたたび

おっと、〈サウンド・ピクニック〉シリーズ第二弾、 23日より絶賛発売中です。 「寺内貫太郎一家」DVDボックス第二弾購入。 今回のおまけは「石貫」手ぬぐい二本。 まあまあ重宝するだろう。 家に架空の女中シメキリ(正月あたりのブログ参照)がふたたび来…

亜星の報せ

DVD「寺内貫太郎一家」第11話を見終わって、 チャンネルをテレビに戻すと、 NHKで宮川泰さんの追悼番組をやっていた。 何という偶然。 きっと亜星さんがつないでくれたのだろう。

新宿でもルノアール

何故か東京ドーム。 唐突にストーンズ。 荻窪に行くと言っていたのに、舌(ベロ)の根も乾かず。 終演後、Sとリズム&ペンシル打ち合わせ。 水道橋「天下一品」からお茶に移動しようと画策するも、 23時をまわり、適当な場所無し。 一路新宿へ。歌舞伎町の「…

ディック・ハイマン熱中

昼間「羽當」で取材。 世間で熱く盛りあがる野球の話を尻目に、 ディック・ハイマンの話に熱中する。 60年代を中心に活躍したピアノ/オルガン奏者だが、 いまだかつてこれほど彼について濃く語った取材は無いだろう。 「グランド・ロイヤル・マガジン」に、…

ヤングを聴いて寝ろ

いよいよ3月23日に〈サウンド・ピクニック・シリーズ〉第二弾、全5枚が発売に。 そのシリーズ帯にかわいいイラストを描いてくださっている、 イラストレイターすずきあさこさんのサイト〈キスキスネット〉に、 宣伝原稿が載っているというウワサ。 古本屋で…

それがブログの良いところ

NRBQの初代ギタリスト、スティーヴ・ファーガソン。 といっても、いったいどれぐらいの人が知っているのか。 デビューからわずか2年で脱退してしまった孤高のギタリスト、 スティーヴが、テリー・アダムスとのカルテットで7月末に日本にやってくる。 日程な…

うわさのチャンネル

「CDジャーナル」4月号到着。 連載「暁の輸入盤ハンター」掲載月。 急遽、明日の昼間に取材の依頼が飛び込んできた。 なんだか水曜日から飛び石で取材が続いてる。ありがたや。 「You Tube」という映像配信サイトが面白いというタレコミあり。 インドネシ…

剣道トリオとの手に汗握らない闘い

昼間、恵比寿で取材を終えてからハイファイに出社。 風の強い一日で、表の看板も出ていなかった。 帰りの中央線でも、引き続き田辺聖子。 一冊をちょこちょこと読むから、まだ終わらない。 でも、この文庫本に限っては、そのテンポがいいみたいだ。 「当世て…

母親名言録 その一 その二

朝、目が醒めたらホテルだった。 そりゃそうだ、と腑に落ちるまで数秒かかる。 さいわい、二日酔いは無いが、寝付きは悪かったもよう。 がやがやと手拍子がうるさいと思ったら、雨の音。 昨日、誰かが「明日は一日雨なんです」と言ってたっけ。 Kくんとお茶…

熊本淡景

新宿駅で編集者のKくんと待ち合わせ。 一路羽田から熊本へ。 市内を訪れたのは数年ぶりか。 「味噌天神」「通町筋」といった地名が、ぼんやりと脳内の記憶と結ばれてゆく。 取材までの時間、「ウッドペッカー」「OH!」を物色。 両方とも中学、高校と通ってい…

ジァンジァン完全消滅

お店が終わってから、打ち合わせ一件。 場所は山手教会地下の喫茶店。 こないだまで「ルノアール」だったはず。 「渚ようこ読本」の打ち合わせを何回かやったことがある。 その「ルノアール」が無くなり、 今度は「MIYAMA」という怪しげな(褒め言葉ではあり…

聖子実況

田辺聖子を読み進める。 「薄情くじら」を経て「たこやき多情」へ。 見合いの縁に恵まれない、たこやきフェチの中年サラリーマン(こればっかり)が、 公園で偶然出くわしたたこ焼き好きの女性とは? というところで、昼飯のカレーライスが運ばれてきた(こ…

おこマヨ

「大人のロック!」最新号発売。 鮎川誠、マーティ・フリードマン、和田秀樹(みなさま敬称略にて失礼します)取材、 他、とにかくいろいろやりました。 さて、田辺聖子に戻る。 「お好み焼き無情」。 ずっと理想のお好み焼きを心の中で追い求めてきた中年サ…

もっと警句を!

外出したとき、田辺聖子をカバンに入れ忘れたので、 とっさに新書を買った。 それを風呂で読む。 「他人を見下す若者たち」(講談社学術新書)。 面白くなりそうなタイトルなのだが、中身はいわゆる論文。 誰しも何となく実感していることなのだから、 ここ…

思えば遠くへ来たもんだというほどでもなく

こないだ書いていた、名前の判らない幻のドイツ人シンガーを買う。 たぶん、シビル・ベイヤー(Sibylle Baier)と読む。 アルバム・タイトルは「カラー・グリーン」。 一緒に、小沢健二「毎日の環境学」を買う。 時間帯のせいか試聴機には人だかりはなく、 …

サンキュー! ゴメンネ!

15日に熊本に行く。 実家は電車で30分ほどのところだが、取材が夜のため、ホテルを取る。 同行の編集者Kくんより、 何かと話題の「●●イン」が熊本市内に新しく開店して、安いらしいですよ、 とのたれこみあり。 早速、検索したら、ありました。 3月22日まで…

手前が味噌

夕方から出掛ける。 行き先は、小野瀬雅生ショウ@原宿アストロホール。 少し新宿に寄る時間があったので、タワレコへ。滞在5分。 10Fでようやく「進め! ジャガーズ敵前上陸」を見つけたので即購入。 9Fでは、〈サウンド・ピクニック〉シリーズが随分好意的…

反語エンドレス

昨日の分で、やられたやられたと言いながら、肝心な本のタイトルを書き忘れていた。 田辺聖子の「春情蛸の足」(ちくま文庫)。 絶賛乗り読中。 帰り道、電車を降りるまでは、 「漢文に出てくる反語(〜であろうか、いやない)は、最古の“のりつっこみ”だ」…

聖子VSカエラ

いかん。 出掛けに覗いた古本屋のワゴンで、 うっかり手に取ってしまった。 田辺聖子を。 コテコテの関西弁と、猛烈に中毒性のある文章。 そして、身につまされる話。 これを今読んだらいかんのよ。 移動中に、書きかけの原稿の続きを考えないと。 一番会っ…

おぼろげに探せ

今、探しているCDがある。 たぶん、真剣に探していないから見つからないだけで、 ひょっとして一部ではもう話題になっているのかもしれない。 今から30年以上前のドイツで、 若い女性シンガーが自宅で自分の歌を何曲かテープに吹き込んでいた。 ギター一本の…

今度越してきたノキア君です

携帯がやってきた! 名前はノキア君。 約10年ぶりの新機種(本人比)である。 挨拶代わりにいろんなボタンを押してみるが、 反応がしどろもどろだよ、ノキア君。 生まれて初めてマナーモードってやつにしてみた。 結構、貧乏揺すりがすごいね、ノキア君。 何…

とうとうと

ようやく携帯復活なんだよと、ひとに話すと、 今までどれだけおまえは仕事先などに迷惑をかけているかと、 とうとうと説教されることが多い。 この“とうとうと”という感覚、 実際には時間にすれば数秒程度だったりする。 では、これは何の尺度なのか? 本人…

忘れる寸前ノキア到来

演出家の久世光彦さんが亡くなった。 急遽、晩飯の時間にあわせて「寺内貫太郎一家」DVDを開封。 亜星は見とれるほどお肌つやつやでまんまるい。 篠ひろ子が、あきれるほどきれい。 ボーダフォン・ショップよりハイ・テンションな電話。 大変お待たせしまし…