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なにかあり/とくになし

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

JBが消えた

JR中央線、総武線上り列車が 中野駅に到着する直前、 進行方向左手の材木屋の塀に ジェームス・ブラウンを追悼する壁画(グラフィティ)があると こないだ書いた(6月9日参照)。 今日、そのJBが一夜にして消えていた。 そして、新たにそこには エヴァンゲリ…

T井先生との遭遇(未遂)

昼下がり、 取材を一件終えて、表参道を歩いていた。 すると前方から見覚えのある白髪の紳士。 薄茶色のジャケットを羽織り、 右手には大きめの平たい封筒。 すれ違う瞬間、脳に電気が走る。 「T井Y隆先生!」 ぼくの中学時代を染め上げたSF作家、 T井先生そ…

捨てがたき日本三題

電車の中で ハーフらしき顔立ちをした紅顔の少年が 熱心に本を読んでいる。 ちら見すると それは「美味しんぼ」だった。 ……日本もまだまだ捨てたもんじゃない、 という気がしないでもない。 家の前の道を 昔ながらの豆腐屋台が通る。 「パーポー」という、あ…

「グルト」はつかない

衝撃的事実を述べたい。 お昼12時直前のNHK天気予報で 冒頭に流れるメロディに 「明治ブルガリアヨ〜」と 歌詞をつけると、非常に按配がよろしい。 というか、そっくりだ。 ただし、「グルト」はつかない。 是非、お試しあれ。

ムッシュミヤタケを聴く

グッドラックヘイワ&キセル@渋谷クラブクアトロで グッドラックヘイワが演奏する 「ムッシュミヤタケ」という不思議な曲を聴いた。 珍種のシイタケのような語感だが、 わかるひとにはすぐわかる。 これは明治大正期に反骨とユーモアを 全身全霊で体現した…

トイレットペーパー170cm

いくえみ綾「潔く柔く」(マーガレット・コミックス)5巻出る。 もはや、いくえみ先生のつくる物語には決して抵抗できない。 従うしかないという至福。 話は変わる。 名古屋から来た不思議な味わいのデュオ、 カタリカタリのことも、 もう少しだけ書いておき…

ささやく雨

雨の中、GUIROのライヴを 南青山の月見ル君想フに見に行った。 共演は名古屋の同窓、カタリカタリ。 カタリ×2は、 実直なふりをした、かなりのヒネ者デュオ。 「20世紀グレーテスト・ヒッツ」に収録された 若山弦蔵さんのインタビューの中で、 ホセ・フェリ…

カレンなるタクシー

タクシーに乗ったら 車内で聴き慣れたような音楽が流れている。 ただし、タクシーの中では 明らかに聴き慣れないタイプの音。 女性の声はカレン・カーペンターだった。 ということはカーペンターズだ。 「これはどこのFMですか?」 最近、こういう曲が平然と…

幻想! 松永アフロディーテ

風呂上がりには、 なるべくさっさと布団を敷きたい。 これはクセのようなもので、 安心感というよりも、 自分としては 旅感、すなわち旅の感覚に類するものへの 憧れから来ているように思う。 つまり、 旅ゆけば、 温泉から上がって部屋に帰ると あら、もう…

妙なツボ

昨日出かけた寿司屋を 「M太郎寿司」もしくは「M寿司」と書いているが、 よく考えてみれば、隠す理由は何もない。 桃太郎寿司と キチンと書いておこう。 「M寿司」と、ついつい言ってしまうのは 吾妻光良さんの影響。 氏が某音楽雑誌で連載していたエッセイ…

黒酢バー・スティルス&ナッシュ

ツマと待ち合わせて、 久しぶりに高円寺の「M太郎寿司」へ向かう。 高円寺で降りると、 駅の雰囲気がずいぶん変わっている。 まな板を縦にしたような 無粋なビジネス・ホテルが南口に建ったのは知っていたが、 駅のテナントも洒落た装いになっていた。 さて…

Oh! スコール♪

「CDジャーナル」7月号届く。 作曲家村井邦彦と、今月発売の村井邦彦ボックスについて 2ページ書きました。 「スコール」というミルク系炭酸飲料は ぼくのこどものころからある。 正確に言うと、 ぼくのこどものころにはあった。 今はもうない……、 と思って…

5秒縛りのジレッタ

数年前、安田謙一さんに 「あなたにとって、これぞロックンロールという一曲は?」 と質問された。 この質問には縛りがあり、 5秒以内に返答しなければならない。 ロックンロールとは瞬間的に反応すべき音楽なのだ。 意味深長に考えれば 必ず正しい結果にた…

半ズボン解禁

先週から半ズボンを解禁した。 その途端に梅雨入りしてしまったわけだが、 今のところは空梅雨の恩恵を受け、 半ズボン、プチすね毛で闊歩している。 小学生のころは 極端に裾が短い いわゆる“ヨコチン”系の半ズボンをみんな履いていた。 あのころは 冬でも…

大変なコロボックル

及川恒平が企画した75年のアルバム 「海や山の神様たちーここでも今でもない話」が 6月21日にビクターでCD化される。 このアルバム、75年に 日本ビクターの学芸部門からひっそりとリリースされたものだが、 全曲の作曲が坂本龍一、 アレンジが山下達郎、 2曲…

風呂読本とせっけん

万札をくずしたかったので本屋へ。 漫画の新刊でこれというのが無かったので、 深く考えもせずに 吉行淳之介「懐かしい人たち」(ちくま文庫)を手に取る。 親交が少なからずあった友人たちへの 追悼文の類を集めた一冊だった。 帰宅後、 風呂で読みながら気…

あまじょっぱいサンバ

“甘酸っぱい”はもう古くて、 今は“あまじょっぱい”なんだと ラジオが言っていた。 これは最近流行の味覚の話で 甘さの中に酸味を感じるという程度ではなく 甘さとしょっぱさが対等な味というのが 求められているらしい。 そういえば、塩味キャラメルなんての…

ぼっちゃんおやじ

自分の子供時代の写真を見るとうんざりする。 今と同じ顔をしているからだ。 成長の早さが部位によって異なっていたとしたら、 ぼくの場合、もっとも早熟なのは 顔だった。 顔が童顔のまま、おとなになるひとを “とっちゃんぼうや”と言う。 サケロックのハマ…

鳳来寺山のブッポウソウ

「レコードコレクターズ」7月号発売。 3ヶ月連続企画になっている年代別ベスト100アルバム選、 80年代篇に参加しました。 巻末のディスクガイドでは ブルーグース・レーベル関連リリース 4タイトルについて書きました。 6月から「みんなのうた」が また新し…

二宮二題

「週刊ヤングマガジン」を開くときは 何を置いても松本光司の「彼岸島」から始める。 吸血鬼の棲む孤島で生き抜くための 究極の極限状況の連続。 こう書くと、何だかすごいストーリーみたいだが、 本当にすごいのは描かれていることより それを考えている作…

QJ72号

「クイックジャパン」72号届く。 甲本ヒロト×真島昌利のクロマニヨンズ対談の 取材・構成を担当しました。 また、誌内コラムページ「QJC」にて 「20世紀グレーテスト・ヒッツ」についての 文章が掲載されています。 印刷された刊行物に載る書評としては、こ…

中野区のJB

「20世紀グレーテスト・ヒッツ」発売からちょうど一週間。 美術作家の永井宏さんから うれしいコメントを頂戴しました。 永井さんのウェブサイト「windchime letters」の中の 「windchime hill diary」6月8日付をご一読ください。 目にしたもの、 不意に触れ…

あの店は閉店しました

あれから9年になるのか。 98年の秋、 ぼくはその店を辞めた。 ぼくがハイファイで働くようになる前、 20代後半に勤務した中古レコード店が 先月閉店したのだという報せを受けた。 けんか別れして辞めた店だし、 イヤな思いも数えきれないほどしたが、 学んだ…

深夜に間に合わない

「大人のロック」2007年夏号届く。 いろいろと取材したり、書いたり。 過日、 阿佐ヶ谷で「よるのひるね」という 駅近くなのに落ち着きのある茶&酒房を経営するかたわら、 「よるひるプロ」という出版プロダクションも運営しているK田氏から 近作「口紅水仙…

猪野さんのトリック

何度かDJをさせていただいた 恵比寿のカフェtenementのオーナー猪野さんこと ino hidefumiの新作を送っていただいた。 4曲入りの「The Force Of Exotic」。 盤を取り出してみてビックリしたひとも多いかも。 8センチ(3インチとも言う)のシングルCDサイズと…

昼ビールと朝ビール

日中、荻窪に行く用事あり。 駅を北口に出ると、焼き鳥屋の「鳥もと」がある。 昼間から老いも若きも 串をつまみ 麦酒を喉ごす。 よだれと 喉の乾きという 矛盾した生体反応が同時に起こる。 いいなあ、昼ビールは。 学生時代はたまに酒場で徹夜することがあ…

ぬるやかなる午後

弟(中野)より指摘あり。 昨日書いたタイポップのひと、 名前と曲名を間違えてました。 現在は修正済みです。 失礼しました。 さわやかな5月が終わって、 梅雨を前に気温も湿気もあがりつつある。 無理矢理言葉にすれば “ぬるやか”。 ぬるやかなる午後、 自…

タイパンツ、タイポップ

弟(中野在住の方)から タイ旅行のみやげをいただく。 タイシルクのパンツ(トランクス)であった。 タイシルクのすべすべがあまりにも見事なため、 ジーンズがすべるすべる。 その弟がタイで教わってきたという 男性アイドル、アイス・サランユの 「コン・…

運動会の朝

時差ぼけが効いてる期間中は とにかく朝早く目が覚めるもんで 散歩をかねて漫喫まで。 朝から漫画喫茶にゆくという行為は 健康なのか不健康なのか 傍から見るとよくわからないらしい。 夜明かし組が撤退した 朝7時過ぎの漫喫の 無理矢理にさわやかなムード。…

いよいよ

「20世紀グレーテスト・ヒッツ」発売を控え、 画像をオビ付きのヴァージョンに改訂しました。 オビは 坪内祐三さんに書いていただいてます。 いよいよこれがお店に並ぶんですなあ。