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なにかあり/とくになし

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

極私的「まんが道」もしくは「BAKUMAN」

明け方からもそもそと 部屋にこもる。 “部屋”というのは名ばかりで レコードと本の物置(かつ猫の避暑地)なのだが、 今の住居に引っ越しを決めた当初は ぼくの部屋になるはずの場所だった。 その“部屋”で何をしていたのかというと、 売却する漫画を選定して…

幻のタイ弁当屋を見たかい

2009年の夏が終わる。 2009年のちょっとさみしい夏を思い出すときに 書き留めておきたい景色があった。 ハイファイの近所、 明治通りに居並ぶショップの間に ちょっとした空き地があるのだが、 この夏、 そこにタイ風味の弁当売りが出現した。 オフィス街な…

土曜の朝、ひそかに豪快な出会い

徹夜、ではないけれど、 遅寝+時差ぼけがダブルでじわりとからだにこたえる朝の電車で、 ぼくの目の前に座った彼女は なんてにこやかな笑みを浮かべているんだろう。 命の水を両の手のひらですくうようにして 小さな文庫本を大切そうに読みながら、 クスク…

イルリメ忍者説とカッコイイナイトと阿波踊り前夜と

混雑きわまる高円寺SHOW BOATに のめりこむように身を滑らせて場所を確保。 Cool Wise Menの変名ユニット、 Little Wise Menの出番の終盤だった。 ふと横を見ると イルリメが立っていて お客の顔をしてライヴを見ていた。 あれ? 今日、出演でしょ? その気…

今夜かけよう

大好きだったバンドがあって 残念ながら最近はほとんど活動していないのだけれど、 その中心の一角だった連中から 音の便りが届いた。 失礼にも ほとんど期待をしていなかったもので あまりにセンチメンタルで ワンアンドオンリーな名曲に ひどく度肝を抜か…

寝すぎの駄弁

休日。 午後に髪を切りに行くつもりでいたのだが、 時差ぼけの総決算とでも言うべき もうれつな睡魔におそわれ体が硬直。 そのまま くらくなるまで寝た。 その目覚める間際に見た夢というのが ツマが「晩ご飯だよ〜」と言いながら お皿を運んでくるシーン。 …

マイ・ハワイ

ロスのレコード屋で いきなり日本語で話しかけられた。 「日本の方ですか?」 そういう質問はよくある。 でも、今回は違った。 「ハイファイの方ですか?」 うお、直球ど真ん中、正体バレバレであった。 こういう場合、 すわ同業者かと 小心なぼくはどうして…

行きの顔、いきなりの雨、帰りの顔

出がけに受けた一本の電話。 しばし思考が停止する。 おおやけの場所に書き立てるような事柄ではないので詳述は控えるが、 脳の中の思い出中枢をかき乱され、 うまく考えがまとまらない。 頭の中がばらばらになると 逆に無表情になる。 淡々と駅までの道を歩…

秋がくるぞ、逃げろ!

今日あたりから朝晩がしのぎやすくなりますよと 天気予報が言っていたが、 すでに夕方には ぐっと涼しいそよ風が吹き始めていた。 秋がくるぞ、 逃げろ! 成虫になってわずか一週間の命を 秋に囲まれて台無しにされちゃかなわんと思ったのかどうか、 ハイフ…

クレアからのたより

クレア&ザ・リーズンズから残暑見舞いが届く。 アメリカにも暑中見舞い的な 夏のごあいさつがあるのかは知らないが ちょうど彼女たちの音楽が聴きたい季節になってきたところ。 そんな機微を 彼女たちは知っているのか。 おしらせの要点はみっつ。 まずは以…

彼女は“つづき”を描きたがる

帰りの夜道で自転車を漕いでいたら どうも調子がわるい。 前輪のすべりが重く ペダルもキコキコといやな音をたてる。 チェーンがゆるんでいるのかなと 用心深く踏み込んでいたら しまいにはゴゴッと変な感触がして ペダルが半回転以上回らなくなってしまった…

早起きは三文の得なのか

時差ぼけ中の早起きは三文の得なのか。 だとしたら三文って、どれくらいのものなのか。 朝方というより夜中に近い時間に起きて、 もそもそとパソコン仕事などをしても 時間を妙に持て余す。 漫画でも読むかと 羽海野チカ「3月のライオン」3巻(白泉社)を暗…

残暑残想

飛行機を降りるとき 「機内に比べ外は大変お暑くなっております」というアナウンスを聞いた。 以前はこんなアナウンスは聞いたことがなかった。 想像よりもずっとシビアに 日本は亜熱帯化しているのだろう。 しかし、 外気に触れてすぐに気づく。 あ、出かけ…

涙をにゃにゃっと飲む

ここんとこ更新の時間が遅い。 ということで、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、 買付行ってました。 買付中に聞いた日本からのニュースで 胸がときめいたのは 二匹目の猫はいかが? とのおさそい。 しかし、 残念ながら一足違いで 先着の方にお…

ズボンの折り目

「ズボンの折り目はいかがでしょうか」という文面の メールが届く。 一瞬、意味がわからず 履いているズボンに目をやる。 夏場は半ズボンなので 折り目はない。 ややあって、 おおそうじゃ、 レコードDJのお知らせだよと思い出した。 8月28日(金)夜9時より…

競馬場の棒じゃないんだから

レス・ポールの94歳での逝去は 日本でもひそやかながらニュースになった。 あるメディアでは “レース・ポール”と思いっきり間延びした表記になっていた。 え? 誰が死んだって? ギターを発明したひと? 自分の名前がギターになったの? レス・ポール? 知ら…

二匹目へのおさそい

ツマの友人の友人の友人というから ぼくからはかなり遠いところになるのだが、 幼猫の里親募集中との連絡が入った。 このところ真剣に 2匹目を考えているので かなり魅力的なおさそい。 写真を見せてもらったが プリティとしか言いようがない。 虎と白のツー…

脱線して琴線

若く有能なスチール・ギタリストであり 野心的なミュージシャンであり 高田渡さんの息子さんであり サケロック・オールスターズの一員でもある 高田漣さんが登場しているサイト「Behind The Disk」に、 彼が気になるレコード屋さんを訪ね いろいろ試聴をする…

ふたりの「チョメチョメ」が死んだ

レス・ポールが亡くなった。 享年94歳。 チェット・アトキンスよりも17歳長生きし、 彼より8年ほど遅れて あの世のジャムセッションに加わった。 特殊な装置と 多重録音を駆使した彼のプレイは我流だから ジャムセッション向きじゃないと思うかもしれないが…

ミツバチの飼育

若いころに見た映画の話をツマとしていた。 「ミツバチの飼育」って映画なかったっけ? 確か中野にまだ映画館があったころに見たような気がする。 それはおまえ(つまり、おれ) 「ミツバチのささやき」だろ、って。 「ミツバチの飼育」じゃ、まるで記録映画…

チクチクの記憶

魚の小骨がのどに刺さったような。 この形容詞は 心がチクチクと痛むときや 胸のつかえがなかなかおりないときに使う。 ところが 最近実生活では あまり魚の小骨がのどに刺さらなくなった。 小骨がいっぱいあるような魚が 食卓に上っていないということもあ…

いやいや

しばらく前から iPhoneで不審に感じていたことがあった。 何かのはずみで 画面に表示してある各種アイコン(電話、メール、天気など)が まるで赤ん坊が“いやいや”をするように もぞもぞと震えるというもの。 勝手ながら わたくし これをフリーズと思ってお…

おしらせがきた 2

夜中にメールが届いていた。 ジョン・C・ライリーとウィル・フェレルW主演の映画 「俺たちステップブラザース〈義兄弟〉」のDVDが 大変なことになってますぜ……。 この映画、 機内で見た。 ジョン・C・ライリーのファンにはたまらない 役立たず中年義兄弟映画…

おしらせがきた

夕方かかってきた電話は、 おしらせだった。 ここのところ おしらせというと訃報だったりして 何だかいやなものが多かったのだが、 今回はちょっと違った。 10日にライヴを見に行こうというのだ。 しかし、その日はどうしても都合がわるく ぼくは行くことが…

ON THE ON THE BUSH

先月行ったライヴでもらったチラシに 目を疑うというか ちょっと目をごしごしとこすりたくなる名前を発見した。 ON THE ON THE BUSH。 その名前に「あれ?」と感じるひとは それほど多くはないはず。 サケロックのヒストリー的な話を聞いているときに 一瞬だ…

気になるウン気

今日はサンダルを履いて出かけた。 途中で銀行に寄る用事があり ATMの前に立ったら 何だかふわっといい香りがする。 ミントガムのような香り。 ン? ミントはいいが、 ガムとは? いやな予感がして 足に神経を集中させると 案の定、サンダルのソールが床にく…

忘れじのなんとかかんとか

シメキリに追い立てられている。 この不景気のさなかにありがたい話ではあるけれど、 おかげさまでいろいろな記念日を見落としていた。 たとえば昨日は、 8月4日付のブログで 当ブログ開始以来1400日目だった。 知らんかったなー。 一昨日の3日は さらに罪深…

ラム・ジャムをもう一度

昨日、 映画「レスラー」で使われた必殺技“ラム・ジャム”を見せたくて リンクにオフィシャルの予告篇を貼ってみたのだが、 あれじゃ、どの技がそれなのかよくわからない。 もっとわかりいいのはないかと探してみたら、 なんとこんなのが。 (注:「レスラー…

ジョーのラム・ジャム

通信用に予備で使っているサブアドレスがある。 必要にかられないとチェックしないのだが、 ときどき、そこに届くメールがあって 気をつけていないと思わぬものを見逃すことがある。 キングジョーから届いていたメッセージを あやうく見過ごすところだった。…

中国行きの遅すぎるスロー・ボート

大学のころから知っている友人が 中国に移住するという。 前から中国関係の研究をやっていたことを知っていたが 先方からのお誘いで 本格的に向こうの大学で学問の道に進むことになった。 で、いつ発つの?と訊くと もう二週間足らずで、とのこと。 急遽、送…