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なにかあり/とくになし

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

週末はこの本と

依頼されていたライナーノーツは 夜8時半過ぎにようやく書き上がった。 送信ボタンを押して、 晩ご飯の時間まで 「ジョニー・B・グッジョブ」を読む。 今この時代に 音楽で食べていくということを インタビューというかたちを借りて さまざまな人間の言葉で …

「ジョニー・B・グッジョブ」を読みながら、といきたいとこでしたが

下北沢Indie Fan Clubを 当初は 浜田淳「ジョニー・B・グッジョブ」(カンゼン)を読みながら わたり歩くつもりだったのだが、 手近な書店では見つけられず、 結局手ぶらに終わった。 まあ実際には 当日そんなに悠長に本を読んでいるヒマなどなかったんだけ…

まるで永遠に減らない靴底みたいな音楽を

ostooandellという不思議な名前のバンドのことは 何ひとつ知らなかった。 こないだまで。 六本木で サタデーイヴニングポストのライヴを見た帰り道、 電車が一緒になった グッドラックヘイワの野村卓史から はじめてその名前を聞いた。 思い返してみたら つ…

下北沢午後4時過ぎの妄想

行ってきました 下北沢Indie Fan Club。 開始から終了まで うろうろと徘徊。 各ライヴハウスのキャパが大きくないため 入場規制が行われるシーンが少なくなかったとは言え、 ぶうたれるより前に知恵を働かせようとみんなが思えたのは チケットの破格とも言え…

フィル・スペクターが出演した日本のテレビ番組とは?

今週聞いて一番びっくりした言葉は 昨日書いた「カピバラのなまくび」だと 昨日までは思っていたのだが、 今日そのおどろきが見事にくつがえされた。 ぼくが働いているお店の常連さんで フィル・スペクター好きの方(60歳直前くらい)と 話していたときのこ…

あわれカピバラ

今週聞いた言葉で 一番ショッキングだったもの。 それは 「カピバラのなまくび」! 夜の電車で ひさびさに東スポを読みながら立っていたら 小学生高学年かな、 ふたり連れの男の子が 終面に出ているサッカーの記事をのぞきこもうとしていた。 東スポは子ども…

「幻覚ピカソ」に動いた心は幻覚なんかじゃない

古屋兎丸「幻覚ピカソ」(ジャンプコミックス)のことを 最初から期待していたわけじゃなかった。 「ジャンプスクエア」とは言え、 天下の「少年ジャンプ」系列誌に 兎丸先生が連載を持ったと知ったときは すくなからずびっくりしたが まずは様子見という気…

シンクロニシティ、でもないか

今日は家に缶詰で 原稿を書く日。 朝方 雑誌を片手に 風呂にざぶんと浸かる。 ミュージックマガジン今月号の ゼロ年代ランキング邦楽篇で 吉田豪さんの選んだ20枚が ひとつもベスト100に入らなかったという ある意味すごいとうならされる記事を読み、 さてそ…

さんばし

星野源のアルバム「ばかのうた」にある もうひとつ気にかかる言葉。 それは “さんばし”。 さんばし、すなわち、桟橋。 星野源が歌詞を書き 細野晴臣が曲をつけた曲「ただいま」 その最初のひとことが、桟橋。 「出稼ぎから帰ってきたお父さんの歌」だと 星野…

ゆわく

星野源のアルバム「ばかのうた」に出てくる もっとも奇妙な言葉のひとつが “ゆわく”だ。 湯が沸くのではなく “結わく”。 ばらばらになったものを束ねたり つなぎ止めたりすることを指す かなり古い言葉だと思う。 アルバムの4曲目「茶碗」に “ゆわこう”と活…

明日から 穴を掘る

明日から 穴を掘る。 そのフレーズを 運のいいことに ぼくはずいぶん前から知っている。 星野源が サケロックと併行して ポリプ(polyp)という男女デュオをやっていたころに レパートリーにしていたのがこの曲「穴を掘る」で そのころは一緒にデュオを組ん…

森へ

京王線の仙川駅で降りたのは たぶん生まれてはじめてだと思う。 駅前は結構栄えた商店街だった。 地図によると この先に10分ちょっと歩くと 森があるのだという。 ほんとかよ。 週末の昼間 地元の買い物客でにぎわう街には そんな気配はない。 心もとない気…

「バード★シット」がやって来る!

朝から急な取材の予定が入ったため 眠い目をこすりながら 朝風呂に身を投げた。 AMラジオをON。 流れだすのはごきげんなヒット曲ではなく NHKのとりすました朝番組。 湯船に寝汗ごと溶け出しそうな肉体に いじわるをするように聞こえてきたのは やけにハイテ…

小さくなったのは

こないだ晩飯どきにサッカーのW杯を見ていたら ツマがぽろっと言った。 「人間、小さくないか?」 一瞬ドキッとした。 ぼくの器量を指して糾弾しているかと思った。 ツマという人種は ときどき人間の本質を射抜くようなことを平気で言う。 でもこの場合はち…

じゃんけんしました

じゃんけんをしました。 緑、ピンク、黄色の中身は それぞれこんなでした。 緑。 ピンク。 上に見えるのはペンコの足。 黄色。 いただいた手のなかでもっとも多かったのは 「黄色でグー」。 みなさん引きが強い! あいこ率は 全体の3分の1で、 確率学ってう…

じゃんけんしましょう

突然ですが、 じゃんけんしましょう。 左から 緑、ピンク、黄色。 このなかに グーかチョキかパーが描いてあります。 われこそはとじゃんけん強者と思われる方は この三色のうち一色を選び、 ぼくとじゃんけんしてください。 つまり、 もしあなたが緑をチョ…

雨の日と月曜日は

朝、 国際電話を一本。 東京は雨だよと言ったら 先方もちょっとしとしとしているとの答え。 「でも雨の日は いいレコードが買えるんじゃないかな」 そうだそうだ。 それは彼の口ぐせのひとつで それが言えるときは わりと調子がいいときなんだ。 「雨の日と…

当たれ!10インチ

ふつかよい明け、 すこし遅れて家を出て いつものように駅ビルに。 CDショップに 「アニー」ジャケを拝借した 木村カエラ「Ring a Ding Dong」が 大きくディスプレイされていた。 目を疑ったのは その横に並んでいたのが アナログ盤だったこと。 しかもサイ…

「GARDEN」ご来場ありがとうございました

毎月第一土曜日に 恵比寿tenementで開催中のDJパーティー「GARDEN」。 今月は 第二週の開催でしたが、 たくさんお集りいただき ありがとうございました。 ゲストDJの 前園直樹さん 武藤秀幸さんは 実はふたりとも和モノの猛者なのですが 日本語控えめにとい…

ただ今DJ中

ただ今DJ中(書いているのは12日現在)。 今日はもう酔っ払ってダメだから ひとまずこれで。 (一夜明けて) ……で、 3行ではあんまりだろうということで 追記を。 tenementにて 前園直樹グループの雑誌「うたとことば。」7号で 大変においしい大根もちのレシ…

「春との旅」が終わると雨

吉祥寺に 映画を見に行った。 バウスシアターで上映されている 小林政広監督「春との旅」。 個性の超強い役者たちばかりに囲まれて ほとんど目だけで 自分の存在を主張する 徳永えりがぶきっちょでよかった。 自分の信じるまま 頑固に生きてきた仲代達矢が …

ヨツバ・アンド・アイ(訂正後)

すこし前 アメリカ西海岸の コミック・ショップに行く機会があった。 フィギュアやグッズなど アメコミ関係の商品に交えて このお店では フランスの「タンタン」グッズなんかも売っている。 上海で冒険を繰り広げる「青い蓮」のワンシーンで 茶壺(?)から…

「おんさのひびき」読書後

シメキリの波がひとまず去ったので 漫画を読もう。 伊図透「おんさのひびき」1、2巻(アクションコミックス)。 前作「ミツバチのキス」のつづきは出ないのかと思っていたら なんと連載はすでに終了(中断扱いなのかもしれないが)。 ひとの心が読める女主人…

そうめんの遺伝子

晩飯は 今年初の 冷やそうめんだった。 とくに意識はしていなかったが 年々 ぼくはそうめんのことが どんどん好きになっている。 ツマの実家に近い 長崎県島原市はそうめんの名産地ということもあって 何かと良品をいただく機会があるのも理由のひとつだが、…

金しばりのあと

夜、 金しばりに遭った。 本人はぼんやりとしか覚えていないのだが 「ぬも〜」と 大変きもちわるいうめき声をあげて ツマはびっくりしたそうだ。 もうろうとした中で記憶にあるのは 入り口からだれかがのそっとはいってきて ぼくの安全をおびやかそうとして…

チャラい失格

流れにまかせて なるようになると歩いていたら 下北の居酒屋に居た。 酒の席の勢いによる、 しかしなんとなくまじめな論争を聞いてるうちに 隣の席のiPhoneが示す時間を見たら もう12時過ぎ。 あ、 行かなくちゃ。 あたふたと席を立ち 渋谷に。 レコードをピ…

「おんさのひびき」読書前

伊図透「ミツバチのキス」の新刊が なかなか出ないとやきもきしていたら、 突然、書店に知らない新作が並んでいてびっくりした。 タイトルは「おんさのひびき」(アクションコミックス)。 2冊同時発売。 一瞬も迷わずに2冊を手にとる。 それくらいこの作家…

6月のDJ

今週の土曜日、 高円寺のコネクシオンにてDJします。 「TOKYO NUDE BOYS」というイベントですが 裸族の集まりではないそうです。 テーマは「ちゃらい曲」でしたっけ、田辺さん。 行くのは深夜になりそうですが、 お手柔らかにお願いいたします。 「TOKYO NUD…

ワン・マン・ビートルズ その5

「東京から来ました。サインをください」 ついに訪れたエミット・ローズとの対面。 酒臭い息を うっそうと茂る口ヒゲの間から絶え間なく吐き出しながら 彼はぼくをしげしげと見つめた(ように思えた)。 ぼくの勘違いでなければ 一瞬だけだが 彼のうつろな目…

ワン・マン・ビートルズ その4

「ヘイ、エミット」 ……とは、まだ言ってない。 すぐそこにエミット・ローズはいるのに、 ぼくはなかなか口を開けずにもごもごと繰り返してるだけ。 自分が主役のサイン会への出席を拒否するかのように 店の隅で だれともしらない男性とそらぞらしく話し続け…