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なにかあり/とくになし

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

くだらないの中に

先週の水曜日に 青山CAYで行われた 「デイジーワールドの集い」をユーストリームで見ていたら、 本人の出演はなかったものの 星野源のシングル「くだらないの中に」が 3月2日に発売になる旨の告知が行われていた。 あちこちで流れていますとも 紹介されてい…

逆に

朝起きたら テレビで東京マラソンをやっていた。 朝飯を食べながら 先頭を走るランナーたちを見ていたら、 ある解説者が言った。 「逆に、●●選手の作戦は……」 すると そこからなぜか 堰を切ったかのように アナウンサーも解説者も 「逆に」「逆に」のオンパ…

ハイファイ、つぶやく

すでにご存じのかたもいらっしゃるとは思いますが ぼくの働くハイファイ・レコード・ストアで twitterはじめました。 フォローしていただいたみなさまへの 毎日の新着レコード情報更新のお知らせがメインですが、 適当にいろいろと つぶやきもはじまっている…

21世紀の11年目、裏道でハナモゲラ語を聴いた昼下がり

2、3日前の話。 昼過ぎに かかりつけの病院に行こうとして アパートから裏道に出て歩いていた。 この道沿いには 中学校があって ときどき下校途中の学生たちに出くわす。 その日も 何人かの男の子たちを 門を出たところに見かけた。 背格好からしたら一年生…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その10(最終回)

ハイファイで一日店番をしないかとお誘いを受けた そのすこし前。 2000年の夏、 派遣先で気にいられて 一年近くにわたって 定期的に勤務(形式上は毎日更新の派遣)を続けていた 武蔵境のイス工場の仕事から ぼくは離れていた。 気のいい仲間たちもいて 社員…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その9

「一日、店番をしてくれないか?」 ハイファイ・レコード・ストアの大江田さんに そう声をかけられたのは、 日雇い派遣で糊口をしのぐ生活が そろそろ2年目を終えるあたり 2000年の秋の日だった。 なんでもその日は スタッフ全員が集まる大事なパーティーが…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その8

抜けるほどの青空だった。 “抜けるほど”というのは 上に抜けているのかね。 それとも底が抜けているのかね? つまり ぼくが今立っているこの場所は この世の底なのかってことだ。 ぼくはひとりで立っていた。 それは大きな川沿いの道だった。 幌で覆われたト…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その7

日雇い派遣の数ある仕事のなかで 港湾労働が もっとも不人気であったことは前にも書いた。 しかし それとは別の意味でもうひとつ とてもとても人気のない仕事があった。 それは ずばり“強制執行”。 強制執行とは 公団住宅に住んでいて 何らかの理由で家賃の…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その6

ポケモン人形焼き。 本来交わるはずのないものが 平気でまじわる。 それがこういうみやげものの世界だ。 大仏とまんじゅう。 名所とせんべい。 そして 人気者と人形焼き。 年末の帰省ラッシュを控えて ポケモン人形焼きは 子どもや孫へのおみやげとして爆発…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その5

「マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ」というタイトルを なぜつけたのか。 有名な映画のタイトルのもじりだし、 寝転がりながら適当につけたと言ってしまえばそれまでだが、 ぼくなりに 当時の状況をあらわしたものでもある。 某派遣会社に登録を…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その4

ユニットバスの組み立ては 当然ながら建築中の家で行われる。 注文建築というより 明らかに建て売りな気配のする 骨組みがまだむき出しになった 家未満の家に ぼくたちの車は乗り付けた。 「じゃ始めましょうか」 相変わらず敬語をくずさない若きボス。 荷台…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その3

話は前回の港湾労働から すこし前に戻る。 日雇い派遣のバイトは あながちつらいものばかりでもなかったという話も 書いておきたい。 その日の仕事は 東京の北のほうまで行ってくださいというもので 内容は“内装の手伝い”とだけ聞いていた。 待ち合わせ場所…

おしらせ

本日いる場所が 電波状況がわるく 何度かトライしましたが まとまった文章をアップできません。 なので 明日以降に あらためます。

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その2

冷凍イカを詰めた袋には 送り先によって異なる番号がふられていて それが周囲の小さなパレットと符号しているのだった。 ぼくも含めた荷役者たちは 自分がたまたま立った場所のパレットの担当となり、 そこにふられた番号とおなじイカの袋を 大きなパレット…

マイ・ライフ・アズ・ア・(シリー)・ドッグ その1

今日はヴァレンタイン・デーだというのに 昔の派遣労働の話を書くなんて ロマンチックのかけらもない! これから書く話は だいたい20世紀の終わりから 21世紀のはじまりにかけての 30男のあがきやうめきに関するものです。 では、さっさと話をはじめよう。 …

ぼくの苦役列車(仮)

西村賢太「苦役列車」を一気に読んだ。 くせのつよい日本酒を 割らずに飲んで おえっと思いつつ 飲んでいるうちに慣れてきて ついつペースがあがり、 しまいに酔っぱらってしまったが 不思議と悪酔いはしなかった。 そんな感じか。 作者の年齢が近いことは知…

ガールスカウト・クッキー

ガールスカウト・クッキーズというものについて。 NRBQの曲に そういうのがあったなあと思いつつ、 「ガールスカウト」と「クッキー」という かわいらしい単語をふたつ並べてみた 彼ららしい造語だと思っていた。 ところが こないだアメリカにいたときに と…

ニュージランドのグレイソン・ギルモアの話をしよう

ニュージーランドの音楽シーンについて 全然くわしく知らない。 ラグビーが強いとか マオリ族に代表される現地の伝統的な民俗文化とか とってつけたようなことしか知らない。 ただ 大きなオーストラリアの隣に浮かぶ小さな島国という立ち位置、 アジアのニッ…

チチについて

こないだ 用事があって ひさびさに夜の歌舞伎町を歩いた。 区役所通りあたりのピンクな客引きが またまた結構はげしいものになっている。 先を急いでいるときはうっとおしいものだが 他人事としてながめている分には なかにはおもしろいやりとりもあって感心…

下北まんが道 2011冬

こないだ 東京に珍しく雪が降った日の夜中、 “下北まんが道”の会合が行われた。 まあ カクバリズム主宰の飲み会のついでであり それほどたいそうな話でもないのだが、 なにしろ 風邪がようやく抜けたこともあり ここのところ漫画勘がにぶっている気もしてい…

ハウル! ハウル? ハウル!

ちょっと前の話なのだが 忘れないうちに書いておくことにする。 知り合いの娘さんが とあるファッション・ブランドでの買物帰りで おおぶりな袋を手にしていた。 その袋には どこからかデザイン用に拝借してきたのであろう 眼鏡をかけ 背広を着てたたずむ外…

これはこれ。これとこれ。

夜道を早足で歩いていたら 向こうから偶然に知り合いが。 声をかけたら 映画の試写会の件をいただいた。 これほどの強運じゃないかもしれないけど これはこれで好運のうちでしょ。 なんとか時間見つけて 行ってみたいと思います。 時間を見つけて行きたいな…

さらば冬の日焼け

先週ハワイから帰ってきて ほどなく風邪を惹き、 今も大きなマスクをつけて外出している。 そろそろ風邪のほうは抜けてきたと 自分では思っていたのだが、 今日会ったひとに 「大丈夫ですか? 顔赤いですよ」と 心配されてしまった。 おかしいな。 もう そん…

エトセトラ異聞

先日、 わけあって 「エトセトラ」という単語のつづりを調べていたら、 自分が想像していたのと ちょっと違った。 頭のなかのイメージとしては “etcetra”という綴りだったのだが 実際は “et cetera”だった。 まあ、ちょっとだけの違いですが。 さらに言うと …

ラヴ・バズ

志村貴子の 見かけない作品が書店に並んでいるのは知っていた。 よく見ると 「ラヴ・バズ」というタイトルの下にちいさく 「新装版」と書いてある。 「青い花」につづいて 「放浪息子」までアニメ化されてしまう昨今、 これはもう 志村貴子バブルの真っ最中…

厄明けて、風邪抜けず

本日 めでたく厄明け。 しかし からだのほうは どうもあんまりめでたくない。 風邪のだるさと鼻水に終日苦しめられる。 お医者さんは インフルエンザではないですねと言っていたけれど。 当然ながら出勤をとりやめ、 ひと眠りしては うなされるように原稿を…

そろそろ厄明けなのですが

明日2月3日は節分で その日をもって めでたく後厄が明けるのですが、 よりによって風邪を惹きました。 厄のほうも そう簡単には 放免せんぞということなんでしょう。 みなさまも ご自愛ください。 きゅう……。

青すぎたハワイ〜トゥー・マッチ・ブルー・ハワイ その8

トロリーバスは ワイキキ・ビーチの名所 デューク・カハナモク像(サーフィンの神様)の前を通り過ぎ、 カランカランと鐘を鳴らしながら海岸沿いを進み、 やがてホノルル動物園の手前で左折した。 曲がった直後に 目に飛び込んできたホテルに 確かに見覚えが…