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なにかあり/とくになし

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その7

まっくらになった教会の 奥から光が射すように 舞台が明るくなる。 ふらっと気兼ねない感じで フリート・フォクシーズは舞台に現れた。 場内の まるでなんかの宗教劇にでも立ち会っているような熱狂とは 正反対。 セッティングが終わると みじかくあいさつし…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その6

夫婦ともどもトイレをあきらめて 結局客席に戻る。 そのあいだに隣の席の修復も完了したのか よそへ行っていた彼女たちも戻ってきていた。 BGMは フェアポート・コンヴェンションだったり ヴァン・モリスンの「アストラル・ウィークス」だったり。 ルーツ見…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その5

ユナイテッド・パレスは さすが元教会だけあって 場内のくらさがハンパじゃない。 まだ開演前だっていうのに 足下もよく見えない。 係官に誘導されて おっかなびっくりたどり着いて さらにびっくり! 席は 前から4列目の ほぼ中央だった。 ビロードもすっか…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その4

地下鉄を降り ずんずんと夕暮れの街を北へ進む。 地図によると7ブロックほど先。 夕方の買物にいそしむ地元の住民には白人はすくなく アラブや東欧ふうの商店もちらほら。 決してハイソな街柄とは言えない感じだ。 視線の先に見えてきた 背の高い尖塔。 あれ…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その3

ホテルのフロントには 不在通知なんて見たことないと言われ、 郵便局には 通知の紙がないと問題外とあしらわれ、 あーあ、 つめたいアメリカよと嘆きながら 部屋に戻る。 すると 床に一通の封筒が差し込まれているじゃないか。 すぐに拾い上げ 送り先の住所…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その2

フリート・フォクシーズのニューヨーク公演まであと2日。 本当ならとっくに手元にあるはずのチケットは まだ来ない。 待ちかねていると 送り主からなにやら不穏な一通のメールが。 「やあ、 実はきみのホテルに郵便を届けにいったそうなんだけど フロントに…

フリート・フォクシーズを、ここで、今日。その1

マンハッタンのチャイナタウンの 中心からすこしはずれたあたりに その宿はある。 宿を出ると ここは中国かと見まがうほど 街並も通行人も あたりにはニューヨークのかけらもない。 それでもこの宿を選ぶのは ニューヨークとしては破格の値段で 風呂が部屋に…

フリート・フォクシーズが白い息を吐く

フリート・フォクシーズの初来日が決まった。 息が白い季節に 彼らを見ることができるのは とてもいいと思う。 (それはベイルートにも言える) みなさんの都合さえゆるせば 会場は名古屋がいいと思う。 名古屋のクラブ・クアトロ、 定員550人。 え? そんな…

本読んでるふりしてるだけよ

ちゃんちゃんちゃんちゃん(校内放送のフシで)。 縁あってお知り合いになった 仙台のリトルマガジン(現在はウェブマガジン) 「Cheer Up!」に 連載をさせていただくことになりました。 ブックコラム 題して 「本読んでるふりしてるだけよ」 です! この連…

夏の思い出

およよ? こりゃなんだ? 1セント硬貨でつくる おみやげメダル製造機だけど、 左端の男がなんだかあやしい……。 ズームアップ。 あ! 先生でしたか! というわけで 今は財布のなかで お守りにしてます。 先生の生まれ故郷で出会った 夏の思い出でした。

「ナッシュビル」を見にいくことが

ようやく 「ナッシュビル」を見にいくことが出来た。 輸入版のDVDは持っている。 それ以前にも VHSもずいぶん探して手に入れていたのだが 残念ながら見る前にオシャカになってしまっていた。 (その一件については、こちらをご参照を) というわけで ストー…

ヤマザキマリさん

土曜日の朝は いつも食事をしながら 「ぶらり途中下車の旅」。 しかし ナレーターの滝口順平さんが夏休み中ということで 今日は代打の神谷明さん。 いよっ! 神谷節! ……と言いたくなるほどの下克上っぷりならおもしろかろうが、 「あくまでつなぎです」とい…

10月の朝から、梅窓院 祖師堂にて

今日は告知です。 =================================== シンガー・ソングライターの寺尾紗穂さんが 雑誌「THE BIG ISSUE」との共同で開催するライヴ・イベント 「Sing with your neighbors 〜「THE BIG ISSUE」 Support…

XTCを詠む

今朝方、 ツイッターで詠んだXTC川柳 オリジナル・アルバム全12首をあらためて公開します。 痩せぎすで ポップを名乗る エクスタシー 「ホワイト・ミュージック」(1978) カクカクと 急ぎ足でも 根は理詰め 「GO2」(1978) 打楽器と 弦で張り切る 新境地 …

「空あります」

西村ツチカさんの漫画が好きで ツイッターでもフォローさせていただいてるんですが、 先日 そのツイートで ナマエミョウジさんという ひとを喰ったナマエのイラストレイターのブログを教わった。 「空あります」という写真ブログ。 これがおもしろいのだ。 …

リオ

「カーズ2」を公開したばかりなのに もうピクサーの新作アニメかよと思ったら 全然違った。 人物の造形が違う。 男性の顔が ラズウェル細木の描く中年みたいな感じ。 ブラジルを舞台にした 弱気でナードで 空を飛べないアオイロインコのアドヴェンチャー・ス…

スパンピナート・ブラザーズ in 横浜

告知です。 来月に迫った スパンピナート・ブラザーズの来日公演、 最終日の横浜公演で DJさせていただくことになりました。 フロント・アクトには 大好きな加藤千晶さんも! 場所 横浜・試聴室その2(横浜・黄金町) 時間 2011年9月19日(月・祝) 開場19:0…

松永良平の「小指の思い出」

シメキリに追われるのは 身から出たサビ。 だから どうでもいい思い出などを書いて すこし頭をクリーンアップしたい。 右手の小指の 第一関節のすこし上、 幹に半分ほどの長さで キズがある。 それをだれかに見せびらかした覚えもないし、 自分でも ときどき…

姉なんだ、萌えなんだ

ズーイー・デシャネルが いっぱい歌をうたっていることで話題の 新版「くまのプーさん」のサントラを聴きながら 仕事をしている。 「(500)日のサマー」が ロック好きのM系男子のハートをズキュンとつかみ、 シー&ヒムも予想外に売れて、 彼女は 現代のち…

GARDENの秋、もしくは残暑

今日は告知を。 9月の第一土曜日、 DJします。 いつもお世話になっている 恵比寿のカフェtenementで。 「GARDEN」 9/3(土)@恵比寿tenement 東京都渋谷区恵比寿2-39-4 (TEL : 03-3440-6771) 20:00 - 26:00 charge free(要オーダー) DJ:内田靖人/松永良…

パンク川柳・感想戦

安田謙一さんから送っていただいた 「夜のピンチヒッター」8月9日放送分を イヤホンで流し聴き。 あの日は パンク(8/9)の日ということで 午前中からツイッターのハッシュタグで #パンク川柳というのをちらほら見かけていたけど みんなの句作のペースが一気…

Good Old Boys

友人の音楽ライター 水上徹さんから イベントの案内が届いたので転載します。 =================================== 友人各位 今月から、高瀬康一さんとイベントをはじめます。 名前は「Good Old Boys」といって、 普段…

黄門レアグルーヴ

床屋に髪を切りにいくのは だいたいいつも夕方。 たいていテレビでは 「相棒」が 流れている。 それが こないだは ちょっと違った。 目の前の鏡からは画面は見えないのだが BGMですぐにわかった「水戸黄門」。 もうすぐ放送が終了してしまう この超・長寿番…

ぼくらは海へ

那須正幹の少年小説「ぼくらは海へ」を 読んだことがなかったのは何故だろう。 奥付を見ると 本書のオリジナルである 偕成社版が発売されたのは 1980年の2月。 1980年の4月に 小学6年生になったぼくは この物語の主役である 小学6年生の男の子たちと 完璧に…

名画座mrbqまとめ、第三回

ツイッターで気まぐれにやっております 名画座mrbqまとめ。 第三回になりました。 レイハラカミさんが亡くなってからしばらく頭のなかはこればっかり。 ニック・ロウ来ますね。行けないけど。 ロバート・アルトマンの「オールナイト・ニッポン」! 「おやじ…

遠い花火

夕方まで家でひいひいと原稿を書いていて、 なんとかかたちになったので ほうほうのていで外に出て 渋谷に向かう電車に乗った。 七夕でにぎわう阿佐ヶ谷駅はともかく 浴衣や着物姿で総武線に乗っているひとたちが目立つ。 はて このひとたちはどこに行くのか…

さらば、ブラウン氏

家に 液晶テレビが来た。 長年使い続けたブラウン管のテレビは お役御免になりました。 長いあいだ、ごくろうさまです。 思えば うちのアパート全体で加入したデジアナ変換のおかげで テレビの買い替えをしないで済むわと 喜んでいた矢先のことだった。 地デ…

偽キューバ人雑感

マーク・リボーと偽キューバ人たちが舞台に現れたとき、 客席はすし詰めだった。 しかも このツワモノたち、 全員座って演奏するのだ。 渋谷クラブクアトロのフロアーで 身動きも取れずに立ち往生したぼくには かろうじて パーカッショニストとドラマーと オ…

8月3日は

ツマの携帯が ぴらり〜んと鳴って、 なにかと思ったら 義姉からのメールだった。 「結婚記念日おめでとう!」 はて? だれの? と思ったら、 自分のだった。 8月3日に わたしたちは結婚したのでした。 そんなこととはつゆ知らず、 「8月3日は発散の日(?)…

でっから、でっから

電車に乗るとき 最近どうしても気になることがある。 ホームに電車が今しも入ろうというとき 阿佐ヶ谷駅で流れるアナウンス。 「危ないでっから 黄色い線までおさがりください」 と言ってるように聞こえてならない。 「でっから!」 ベタベタの関西弁が ひそ…