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なにかあり/とくになし

ブレイン・ロック2010

NRBQのドラマー、
トム・アルドリーノのソロ・アルバム
「Unknown Brain(邦題:ブレイン・ロック)」を
CDにして日本で発売したのは2004年のこと。


1972年の夏、
トム少年が自宅の地下室で
昼な夜なとせっせこせっせこレコーディングした
衝撃的なジャンクフード・ポップ・ミュージックを
初めて聴かされたとき、
そのおそるべき夏休みの自由研究に
ぼくの耳はくらんだ。


その熱気と衝動を
どうにかしてかたちにしたくて、
Bumblebee Recordsの金野篤さんに相談したのだ。


Bumblebeeのレーベルメイトとして
直枝政広さんの強い助言があったと聞いて
とてもうれしかったことを覚えている。


帯の裏に推薦コメントをいただいたが
その顔ぶれは
安田謙一(ロック漫筆家)
星野源サケロック
森田文哉(ノアルイズ・マーロンタイツ)
直枝政広カーネーション
であった(敬称略にて失礼しました)。


6年経っても
我ながらジャストな人選と自負する。


その後、
アメリカの音楽雑誌「ロックトーバー」に
絶賛のレビューが載ったりしたころだったか、
トムの知り合いのレコード屋さんから
これをうちのレーベルでアナログにしたいが
誰に問い合わせたらよいかという質問を受けたのだった。


結論から言うと
トム本人から音源の権利を貸与してCD化したかたちになっているので、
アメリカ本国でのリリースなどがある場合も
本人が承諾しているのなら
どのようにでもしてよいBumblebeeから返事をいただき
そのように返答した。


それから数年、
昨年の暮れに
ついにアナログ盤が完成したらしいというニュースを聞いた。


ぼくはまだ現物を見ていないが
ジャケットはCDとは違うようだ。
収録曲はCDの全49曲から厳選(!)した30曲


ああ、
はやくターンテーブルで回してみたい。


このアルバムを
誰よりも力強く褒め讃えてくれたTuckerにも
知らせないといけない。