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なにかあり/とくになし

感激! 偉大なるライノ! その4

mrbq2010-10-25

カズー・オーケストラについて
ご存じないかたがいるかもしれない。


いや、
かもしれないではなく
ご存じないかたがほとんどだろう。


正式名称は
テンプルシティ・カズー・オーケストラ。


2001年宇宙の旅」や
レッド・ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」を
大人数によるカズー一斉演奏でカヴァーするという楽団のこと。


今から30年以上前に
ライノ・レコードから4曲入りのEPでデビューした。


さらにその後、
カズー・オーケストラから独立(?)した二人組
カズー・ブラザーズもEPを発表している。


サム&デイヴやオーティス・レディング
ソウル・ナンバーをカズーでカヴァーしたアナログ盤は
ソウルへの愛が込められた“特製”ブラック・カラー・レコードだった!
(どこが特製だよ!と突っ込むところ)


あまり知られていないが
カズー・オーケストラには
7インチ・シングル盤も存在する。


「フックド・オン・カズー」と「イン・ザ・ムード」のカップリングで
彼らのマニアにとっては蒐集価値が高い逸品だが
一般的にはクズ・レコードと見なされている。


さらに
何をとち狂ったのか
カズー・オーケストラの全音源を集めたCDが
80年代末に日本だけで発売されている。


ご興味と
ものすごくヒマのあるかたは
そちらも是非探してみてほしい。


そのカズー・オーケストラについては
こんにちまで謎の集団という説がまかり通っているのだが、
どう考えても
そんなあほくさい思いつきを押し進めたのは
当時のライノのスタッフであったとしか思えない。


つまり
ライノ・レコードの創設者であるリチャード・フース、
そして
彼の相棒となったライノ・レコード・レーベルの
初代責任者ハロルド・ブロンソン


カズー・オーケストラが出演するのなら
リチャードとハロルドという
ぼくにとっての伝説の存在に
会えるかもしれない。


つまりそういうことだよな。


ぼくの胸は期待で高鳴った。ブヒー。


感激! 偉大なるライノ! その4 松永良平