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なにかあり/とくになし

ヤマザキマリさん

土曜日の朝は
いつも食事をしながら
ぶらり途中下車の旅」。


しかし
ナレーターの滝口順平さんが夏休み中ということで
今日は代打の神谷明さん。


いよっ! 神谷節!
……と言いたくなるほどの下克上っぷりならおもしろかろうが、
「あくまでつなぎです」といった体の
おとなしいナレーションで、
なんだか違う番組を見ているような気がしてきた。


しかたないなと
ツマが
朝食の準備をしているあいだに
高校野球やら
いろいろとザッピングしていたら
思わぬ出会いが。


テルマエ・ロマエ」の作者である
漫画家ヤマザキマリさんが
6チャンネルでインタビューを受けておられる!


思ったよりもずいぶんに、というか、
ある意味思ったとおりなのか、
ヤマザキさんは
大変に胆の座った女性だった。


少女時代から世界をずんずん旅してまわり
今はシカゴ住まい。
だんなさまは13歳下の
イタリア人学者。


以前に
テレビのコメンテーターなどには
なられませんようにと杞憂を書いたことがある気がするが、
日本人離れしたたくましさのある
飾り気のない発言を聞いていると
なんだかいつ声がかかってもおかしくない感じ。


ははあーっと
黄門様にこらしめられるコッパ代官のように
ひれ伏してしまいそうな剛毅さなのだが、
人間のダメな部分も
きびしくやさしく見つめているようなまなざしは
しゃべりを聞いても変わらなかった。


ぼくよりひとつ上ですか。


「ははあーっ」には
「母あーっ」という字を
あてるのがただしいかもしれない。


ヤマザキマリさんを見ながら
素直にそう思った。