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なにかあり/とくになし

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくの「よいしょ」史

日常的になにげなく 「よいしょ」と声が出るのは 自分の肉体が 自分が考えているよりも老いてきた証拠だという。 ぼくの「よいしょ」史は古く 小中学生のころから 座れば「よいしょ」 立てば「よいしょ」 横になるのにも「よいしょ」と 言っていた気がする。…

向こうから海賊

夜道を向こうから 海賊がやってくる。 ジョニー・デップ! パイレーツ・オブ・カリビアンが 旧中杉通りを 黄色い自転車で 立ち漕ぎで 全速力で。 見間違いかと思ったら、 周囲にいた家路を急ぐひとたちも みな目をパチクリさせている。 騒然となるには 人通…

ピアノと彼女

夜8時からライヴがスタートという設定は 早く終わるからという辻褄合わせではなかった。 なにしろライヴは 短い休憩を挟んだとはいえ 2時間半以上続いたのだ。 会社帰りのひと、 用事を済ませてくるひと、 どうしても見てほしいひと、 そういった方々への配…

朝のプレゼント、昼のプレゼント、夜のプレゼント

誕生日の朝は 郵便受けに入っていた小包。 「渋谷百軒店 ブラックホーク伝説」(音楽出版社)が 入っていた。 伝説のロック喫茶の 伝説の店員、松平維秋さんが 70年代に選んだ伝説のアルバム・リスト。 それが「ブラックホーク99選」。 学生時代、 その店と…

犬さえ道を迷わない

いきなり現れた台風が 雨風を散らす中、 知り合いの編集者Iの結婚パーティーに向かう。 招待状の地図と住所を見た記憶を頼りに ぐるぐると歩き回るのだが、 なにぶんの豪雨。 たまりかねて 会場に電話を入れると、 遅刻であった。 そして、 どうやら自分が…

かばん内占い

かばんの中にコミック数冊。 手を入れて 最初につかんだものが 自分の望むものか、 そんなことで今日の運勢を 占った気になる。 そんなことはありませんか? わたしはあります。 安永知澄の短篇集 「あのころ、白く溶けてく」(エンターブレイン)を やっと…

オー! シット! KING JOE!

帰宅して、 見慣れぬ郵便物の封を開け、 電撃にしびれた。 西の友人、略して西友(略すな)、 天才KING JOEの画集 「SINGLES GOING STEADY」(プレスポップ)が届いたのだ。 中味は JOEがDJのときに使う 7インチ・シングル盤の白スリーヴに描いた 妄想架空手…

あのひととここだけのおしゃべり

ユニバーサルミュージックより 「魅惑の女性ヴォーカル・コレクション 〜フィンガー・スナッピン・ミュージック篇」 前半の5タイトルが発売になりました。 リンダ・スコット「ヘイ・ルック・アット・ミー・ナウ!」 イーディ・ゴーメ「イーディ・ゴーメズ・…

電話、風呂、台所

原稿が一段落、 と書いたら、 いきなり電話がかかってきた。 「すいませーん、うちで頼んだCDのライナー、 まだもらってませんけど〜」 そうでしたか。 平謝り。 よしながふみの対談集 「あのひととこんなおしゃべり」を買う。 とりあえずVS志村貴子の項をま…

ブロウニング・ブライアントをおみやげに

ここしばらく続いていた原稿仕事が とりあえず一段落。 そのご褒美か、 原稿に埋もれて忘れていただけか、 「今日、アラン・トゥーサン行くって言ってたよな」と 電話にビックリ。 そうであった。 アラン・トゥーサン@Billboard Live TOKYO。 昨年、エルヴ…

ピアノ・マン出現

和田誠のエッセイ集「装丁物語」(白水uブックス)を読んでいたら 「自分の映画が」とかいうフレーズがよく出てくるので 思い出してみたら、そうだった。 「麻雀放浪記」が和田さんの映画監督第一作だったのだ。 麻雀には一応覚えがある。 父親の方針で 子供…

うしろまえ矯正ギブス

Tシャツをうしろまえに着ると 妙に背筋が伸びた感触がある。 背筋を伸ばして歩きたい方、 Tシャツうしろまえ矯正ギブスはいかがでしょうか? 話は変わって、 安永知澄の短篇集が出ていたと聞き、 渋谷文教堂書店に出かけるが見当たらず。 そのかわり、 渡辺…

ぼくは待ちびと

関西地方で発行されている スマッシュ・ウェスト制作のフリーペーパー「fits」に サケロックについての文章を書きました。 「CDジャーナル」11月号発売。 畠山美由紀 with ASA-CHANG&ブルーハッツの取材記事、 カジヒデキ新作レビュー、 デザイナー北山雅和…

本テロ

「ミュージックマガジン」11月号発売。 ブレッド&バターがホストになって行われた スペシャル・ライヴ・イベントのレビューを書いてます。 今年下半期、 といってもまだあと2ヶ月と半分弱あるな。 今年下半期の上半期(ややこしい)、 もっとも熱中して読ん…

最短と最長の夜

イギリスの雑誌「Uncut」をパラパラめくっていたら、 「本誌が選ぶロック史上最低のギグ、ワースト15」 という企画があった。 1位は デヴィッド・ボウイ、 1987年のロンドン・ウェンブリー・スタジアム公演だそう。 最低という意味とはちょっとズレるが、 ぼ…

ソ連

赤ん坊が生まれたときに あげる泣き声は「ラ」の音だという。 ひとと意見が合ったときに 「そーそーそーそー」 「そーそー」とお互いに連呼する。 そんな経験は誰しもあるだろう。 実はその「そーそー」は ドレミの「ソ」の音である。 これをして 「ソの連鎖…

道の彼、道の彼女

「クイックジャパン」74号届く。 表紙はPerfume。 ラジオについてのコラムを書きました。 編集長が交替してからは初めての仕事。 帰り道に 猛然と自転車を漕いでいたら うしろから呼び止められた。 ギク。 こんな時間にこんな場所で誰? それは黒船レディこ…

11番さん

携帯が 直前に通話した相手に勝手にリダイヤルして困る というようなことを書いた(10月5日参照)。 ならばということで、 最近は通話が終わったあと、 必ずもう一本通話をすることにした。 そのひとの名は 「11番さん」。 もし間違ってかかっても 不通にな…

供養会にて

「ネオレコード供養会」@高円寺コネクシオンに出かけた。 お誘いをかけてくれたのは主宰のアキラさん。 一緒にかけるDJの方々は、そのアキラさんと 常盤響さん 吉田哲人さん。 初参加ということもあって、 最初は様子見ぐらいのつもりでいたのだが、 わたく…

スモール・サークル・オブ・フレンズのセカンド・アルバム

からあげスティック(おやつ)を食べ終えたところに とんでもないものが届いた。 いや、正確に言うと 濱田高志さんが わざわざ持ってきてくれたのだ。 食べてる途中じゃなくてよかった。 きっとビックリして喉につかえて 今頃おだぶつだったかもしれない。 …

オリゼーよ!

「レコードコレクターズ」11月号発売。 チョコベビーズ(安斎肇さん参加)の新作をレビューしました。 夜、 チャンネルを回していたら 「もやしもん」アニメ第一回にぶち当たった。 そうだそうだ、あやうく間に合った。 とりあえず、オリゼー(菌です)はイ…

ともかくだ、は〜、ともかくだ

ヴァン・モリソンの「ムーンダンス」という曲を聴けば、 80年代にスティングやスタイル・カウンシルがやろうとしていた ロックとジャズの高いレベルでの融合みたいなことを 彼がこの一曲でとっくになしとげていたことがわかる、 かなわないよ というようなこ…

宇仁田さんへ

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」3巻(祥伝社)が出ていた。 一点の迷いもなく買う。 と似たような記述を 2006年5月の1巻(5月25日)、 2007年2月の2巻(2月26日)でもしていた。 宇仁田さんの作品を知ったのは そんなに昔ではなく、 「トリバコハウス」(祥伝…

ベーのブルース

オーソドックスという言葉を 「オードソックス」と覚えていたひとがいる。 そのひとのことは笑えない。 ベーブ・ルースのことも 「ベー・ブルース」だと信じ込んでいた。 ベーのブルース、 何かの曲みたいでもある。 ブルースと言えば、 ブルース・リーのこ…

夜のロックスタジオ

「夜のロックスタジオ」を見てきた。 時間は真夜中。 場所はお台場。 キリンジが「喝采」を! 岡村靖幸が「年下の男の子」を! カジヒデキが「ジェニーはご機嫌ななめ」を! 坂上弘が「卒業」を(絶唱!)……などなど。 日本の歌謡曲の良さを 豪華セットと 意…

夜更けで、高円寺で、落語で、DJで

高円寺駅前のバー「コネクシオン」に着いたのは夜10時すぎ。 すでに中はごったがえしていた。 何人かのユニークで愉しいDJの合間に、 バーカウンターの一画が片付けられ、 そこが臨時の“高座”にしつらえる。 着流しで装った男性が現れ、 高いところに着座。 …

携帯のオーガニック反乱

今使っている携帯はノキア。 2006年3月4日に入手した(同日ブログ参照)。 このノキアちゃんを 普段はカバンに入れて持ち歩いているのだが、 どうもふとしたはずみでリダイヤルボタンを押していることが 少なくないらしい。 先方から抗議があるのだ。 その現…

ポイントカードについての大いなる野望

某渋谷タ●ーレコードなどで買物をすると ポイントカードに点数が加算されて、 ある程度貯まるといくらかの商品と交換ができるわけなんだが、 ときどきそれがしゃらくさく思える。 1000ポイントにつき200ポイント加算? 6000円お買上で200ポイント加算? 1000…

駅前食堂、その名は

阿佐ヶ谷駅前に新しい食堂発見。 その名も「駅前食堂8 1/2」。 正確に言えば駅前のロータリーから少し奥に入った場所にあり、 どのへんが「8 1/2」なのか 外に書かれているお品書きからは 計り知れない。 フェリーニの、あの名作にこじつけているとは 外装及…

読書の秋、競艇の秋

ときどき競艇のことを書く。 しかし、競艇場にはもう2年以上行っていない。 もちろんそれ以前だって、 決して足繁く通っていたわけではなかったが、 少なくとも競馬や競輪にはまったく感じない類の 好奇心とシンパシーを持って 今も競艇のことを気にかけ続け…