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なにかあり/とくになし

あのひととここだけのおしゃべり

ユニバーサルミュージックより
「魅惑の女性ヴォーカル・コレクション
 〜フィンガー・スナッピン・ミュージック篇」
前半の5タイトルが発売になりました。


リンダ・スコット「ヘイ・ルック・アット・ミー・ナウ!」
イーディ・ゴーメ「イーディ・ゴーメズ・デライト」
パティ・ペイジ「レッツ・ゲット・アウェイ・フロム・イット・オール」
ブレンダ・リー「オール・ザ・ウェイ」
レノン・シスターズ「トゥデイ」


このうち、
リンダ・スコット、イーディ・ゴーメ、
レノン・シスターズの3枚で
解説を書きました。
よろしくお願いします。


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よしながふみの対談集
「あのひととここだけのおしゃべり」を
今日は
移動中に終日読んだ。


すごい情報量で目がくらみ、
ついつい駅を乗り過ごしそうになること数回。


少女マンガ、少年マンガ、成年マンガ、BL、ヤオイ
ひいてはマンガ全般、社会全般にいたる
セオリーとタブーの読み方を教わっている気分になる。


冒頭の
やまだないと福田里香との鼎談は
雑誌「フリースタイル」に掲載されたものだが、
あらためて読んでも
その内容の濃密さったらない。


徹底して少女マンガのことを語り合い、
近現代少女マンガ史を俯瞰するという
一見、内向きでほがらかな形式になっていながら、
男子文化、女子文化の魅力と欠点を看破してしまう
容赦のない言葉だらけ。


マンガの世界に
よしながふみみたいな
最良の読み手でありながら批評に向かわず、
同時に自身のコンプレックスを自覚した
優れた作家でもあるひとがいるということは
素晴らしいなと思う。


打ち合わせに行った神保町の街では
そろそろ「神田古本まつり」の準備が整いつつあった。