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なにかあり/とくになし

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バブス・ゴンザレス自伝を勝手に訳した。その5

5 “エロール”の下で働いたのは8ヶ月ばかし。そのうち4ヶ月は、彼はヨットで航海にお出かけさ。その間、おれの仕事と言えば、彼の部屋に出向いて、執事から給料をいただくだけ。最後の2ヶ月は、おれは“ハリウッド”にあったナイト・クラブの“スウィング・クラ…

バブス・ゴンザレス自伝を勝手に訳した。その4

4 そんなこんなで二年間は同じようなパターンで日々が過ぎていった。“サヴォイ”への毎週の遠出。週末の演奏と女の子たち。ミスター・ランスフォードは、おれに改めて3つの街での興業を任せてくれた。おかげさまで学校を卒業するころには、おれの経済面はすこ…

バブス・ゴンザレス自伝を勝手に訳した。その3

3 バンドはニュー・ヨークに到着。みんなにお別れをいうときがきた。“ミスター・ランスフォード”からは、次の休みにも巡業に連れてってくれるという約束と、今後のおれのビジネス展開についての提案もいただいてね。 “ニュー・アーク”に戻ると、おれは“舳先…

バブス・ゴンザレス自伝を勝手に訳した。その2

2 社会の窓は順調に開いた。ビリヤード・クラブで掃除と玉揃えをする仕事も見つかったしね。そこでひと月仕事をしてる間は、手持ちの金が減らないどころか増えるいっぽうさ。なにしろおれは博打が得意ときてる。 ある晩、“ジミー・ランスフォード楽団”がダン…

バブス・ゴンザレス自伝を勝手に訳した。その1

しばらく更新がないので 「古いファイルを整理していたらでてきた」シリーズ。 元祖ビバッパーにして 最高にでたらめで愛すべきスキャット使い、 バブス・ゴンザレスの自伝訳(途中まで)。 たぶん、これをやっていたのは2000年代の前半? テリー・サザーン…