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なにかあり/とくになし

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

感激! 偉大なるライノ! その10

壇上に居並ぶ 偉大なるテンプルシティ・カズー・オーケストラの面々。 30数年ぶりに集ったその顔ぶれは オリジナルとは大きく異なるものだが いろんな意味で興味深い編成になっていた。 何故なら 8人ほどのメンバーの半分を ライノ創設者リチャード・フース…

感激! 偉大なるライノ! その9

ステージに現れたのは 一昔前のリア・ディゾンをちょっと太めにしたような美少女。 謎の美少女は ギターを手にストゥールに腰掛け、 フォーキーなタッチで音を鳴らしだした。 さてその歌とは……。 「ママ、すごい彼氏が出来たわよ。 わたしの新しい彼、なんと…

感激! 偉大なるライノ! その8

えーと。 どこまでいきましたっけ。 カズー・オーケストラのロゴを背中に縫い付けた黒いスーツと 半ズボンという奇妙ないでたちで ライノ・レコード・ストアのなかをゆっくりと徘徊する 謎の紳士に背後から声をかけたところでしたっけ。 「あなたはカズー・…

感激! 偉大なるライノ! その7

5月31日の夕方、 早めに買付を切り上げて いつものようにウェストウッド通りへ。 ライノ復活祭が行われていた 通称“ライノ・ポップアップ・ストア”も最終日。 カズー・オーケストラの登場までは まだ一時間ほどあった。 ぼくは期待に胸をふくらませているか…

感激! 偉大なるライノ! その6

ロサンゼルス近郊のウェストウッド通りで ひそやかに しかし熱く 二週間にわたって行われているライノ復活祭。 その終盤戦に立ち会う幸運をさずかったぼくは、 日中はよその店で買付をしていても、 なんだかんだと理由をつくっては 連日足を向けた。 エミッ…

感激! 偉大なるライノ! その5

ロサンゼルスに着いた初日の夜、 ドライバーをしてくれるYさんに頼み込んで 早速ウェストウッドに足を向けた。 想像したより ずっと控えめな建物の中に入ると すでに音楽が鳴っていた。 この夜のイベントは 60年代ウェストLA伝説のバンド、 ジー・ミッドナイ…

感激! 偉大なるライノ! その4

カズー・オーケストラについて ご存じないかたがいるかもしれない。 いや、 かもしれないではなく ご存じないかたがほとんどだろう。 正式名称は テンプルシティ・カズー・オーケストラ。 「2001年宇宙の旅」や レッド・ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」を …

感激! 偉大なるライノ! その3

ライノ復活祭は 5月半ばから31日まで ウェストウッド通りの もともとライノ・レコードがあった場所の 2軒隣で行われているということがわかった。 20年とか30年とか 特別な区切りでもないなぜ今? という疑問は残るが CD、レコードの大胆な大安売りや 思い出…

感激! 偉大なるライノ! その2

ビル・イングロットとは 数年前に知り合ってから ときどきやりとりをしている。 彼は今でこそ 世界のリイシュー業界で名を馳せるリマスター・エンジニアだが、 音楽業界での第一歩は ウェストウッドにあったライノ・レコードの アルバイトだったのだ。 ビル…

感激! 偉大なるライノ! その1

今日から一週間は 28日に向けて ぼくの誕生日ウィークであります。 10月28日で 42歳になりますの。 というわけで(どういうわけで?) いつかどこかで書こうと思っていた文章を 連載形式でしばらく書かせてもらいます。 忘れてしまわないようにするための 覚…

あの娘は傘どろぼう

朝から雨のなか かかりつけの病院に。 何とか値がとか 何とか値がとか いろいろと注意されるが 端的に集約すると このきびしいひとことに尽きる。 やせろ。 もっとやさしい口調で再現すると こんな感じ。 あなたは肥満というほどではないけれど もうこれ以上…

ローザ・ルクセンブルグのファーストはどこに売ってるんですかね?

夕方 取材を終えて家に戻ると レコード・コレクターズ増刊 「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100 1960-1989」が 家に届いていた。 真っ先に 成海璃子さんが選ぶベスト10を読む。 ああ、 この娘 どうかしてるぜ。 彼女の談話を読み進めるなかで 唐…

「野ばら」のトゲ

漫画を50冊ほど処分した。 正確に言うと 51冊で2760円。 まあそんなものか。 明け方 本部屋の整理をすすめているうちに いつものように 「これ、ちゃんと読んでなかった!」という発見をする。 高田築「野ばら」1巻(ビームコミックス)は そのなかの一冊。 …

いきなりはじまる本のこと

真造圭伍「森山中教習所」(ビッグコミックス)は いきなりはじまる。 見返しや中扉がなく、 すでにお話がはじまったところで ようやく4ページ目で目次に入る。 本を 漫画を 読むときに 見返しや扉のおかげで ぼくたちは日常から別世界にすんなり入ることが…

彼女と彼とゾンビたちの7インチ

シー&ヒムのセカンド・アルバムは 買ってない。 「NRBQのカヴァー入ってますよ」とは いろんなひとからも言われた。 確かに彼女と彼が歌う 「ライディン・イン・マイ・カー」は素敵だけど、 「絶対買うでしょ」と言われると ヘソマガリが顔を出してしまうの…

オッズの時代

心待ちにしていたスフィアン・スティーヴンスの新作 「The Age Of Adz」(正式には“Adz”で“オッズ”と発音するそうだ)を すこしだけ聴かせてもらった。 去年、全曲インストの「BQE」が出ていたり 関連リリースも多いので 相変わらず多忙多作なひとだという気…

デジタル時代到来、今さら

地デジの話ではなくて、 家の体重計を新調した。 今までは メモリ式のアナログなものを長年使ってきたのだが 今日からはデジタル。 こいつです。 小さくて 結構かわいいフェイス。 しかし このデジタル小僧が、 しょっぱなから容赦ない洗礼をわれわれに浴び…

来月のGARDEN

来月11月は 第一土曜日に京都までおでかけなので 恵比寿tenementに毎月第一土曜におじゃましている DJパーティー「GARDEN」は 第二土曜日、13日の開催となります。 今回はゲストDJとして 約一年ぶりにご登場いただく 待望の常盤響さん、 そして 若き最強のレ…

日記のようだと思うライヴを二日続けて見た日記

子どものころに大変お世話になった おばちゃんの訃報にうろたえて 思わず書きもらしてしまったが、 12日の夜は 渋谷クラブクアトロで ジェシー・ハリスのライヴを見ていた。 バンド編成での来日は5年ぶりらしい。 その5年前とは 確か初来日公演のはずだが ず…

それはおばちゃんのくれたメロディかもしれない

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」8巻(祥伝社)のハイライトが 聴いたことがないはずなのに覚えている子守唄をめぐる あるシーンなことは間違いない。 ぼくにも そんな歌があるはずだと思う。 昼過ぎ、 地元の友人で 今は実家を継いで僧侶となっているTくんから…

ルノアールにて

三連休の最終日、 だいたいお店はおそろしくヒマになる。 からだがなんとなくだるかったので 夕方に休憩をもらって近くのルノアールへ。 ルノアールの あのソファーに 深々と腰をうずめる必要があると直感した。 案の定 ルノアールも休日だというのに 結構空…

カロリー包囲網

朝のうちは雨だったけど 天気予報に反して ずいぶんと気持ちよい一日になった。 京浜ロックフェスは さぞや良い感じだろうなと 渋谷から南の空を見る。 そう言えば 去年の今日は テリー・アダムス・ロックンロール・カルテットの 東京公演初日だった。 今年…

松永良平におやつを与えないでください

ツマが家の掃除をしていたら 2001年秋の買付の写真が出てきた。 このときの買付は 思い出が深い。 ハイファイが今の場所に引っ越してから はじめての買付だった。 9.11直後の渡米だった。 当時諸事情により無職だった渋谷の弟を ドライヴァーとして雇った買…

わるいくせ

年齢を重ねることで 多少は改善した傾向があるが ふと気がつくと やっぱりそのままじゃないかと思う、 そんなわるいくせが誰しもある。 ぼくの場合は 食事のときに 好きなものを最後に残しておくというくせ。 それほど得意ではないものを最初に攻めて、 最後…

ヤマザキマリとヤモリ猫

ヤマザキマリさんは やはり並の漫画家ではなかった。 「テルマエ・ロマエ」2巻(BEAM COMIX)。 古代ローマ人が現代日本の風呂(銭湯)文化に タイムスリップするという着想は見事だが 展開に限界があるのではないかという危惧を 見事にくつがえすその発想力…

来月の今日は

ちょうど来月の今日 11/6(土)は ひさびさに京都に参ります。 お呼ばれしたイベントはこちら。 =================================== 「バンヒロシ大学」〜ビル・ヘイリーからバンヒロシまで〜 @京都五条ハライソ open…

さらに素晴らしき哉、誤答!

当ブログ5年やりました記念のなぞなぞに 多数のご回答いただきありがとうございました。 問題がシンプルすぎたためか かなり苦戦された方も多かったようです。 問題は 数ある職業のなかで かしこいのが売りの商売は 何でしょう? でした。 問題がシンプルな…

発表します

まずはじめに。 昨日のブログで 資生堂エリクシールのCMソングの歌詞を 思い切り間違えました。 「あなたって不思議だわ」を 「あなたって素敵だわ」と。 (現在は訂正済み) それだけあの曲が 素敵に思えるってことですよと フォローにならないなぐさめを自…

あなたって不思議だワ

CM音楽を幅広く手がけてきた音楽制作事務所 ONアソシエイツ音楽出版の 管理音源からセレクトした最新CD 「ONアソシエイツ CM WORKS〜オレンジ村から春へ」を よく聴いている。 選曲は ONアソシエイツの代表、大森昭夫さん。 冠はTV AGEで ということは監修は…

真夜中のまだら牛猫

あらためまして 10/2「GARDEN」@恵比寿tenementに ご来店いただいたみなさま ありがとうございました。 スタッフのみなさま 猪野さんご夫妻(ひさしぶりに長めにお話しました) おつかれさまでした。 そして ゲストDJの星野直志さん、田辺明さん ありがとう…