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なにかあり/とくになし

オッズの時代

心待ちにしていたスフィアン・スティーヴンスの新作
The Age Of Adz」(正式には“Adz”で“オッズ”と発音するそうだ)を
すこしだけ聴かせてもらった。


去年、全曲インストの「BQE」が出ていたり
関連リリースも多いので
相変わらず多忙多作なひとだという気がするのだが、
この新作は「イリノイ」に続く5年ぶりのものと報道されている。


「BQE」はサントラなので本人的に対象外ということなのか、
それとも世の中が歌ものでなくては認めません、ということなのか。
よくわからない。


肝心の新作だが
3曲目のタイトル曲まで来たところで
再生するのをやめた。


もったいない。
ここから先は買うまで待とう。


ここで言う”買うまで”とは
ぼくの場合アナログで、という意味。
アナログ盤は11月まで待たないと発売されない。


思わずぎょっとしてしまうアートワークは
ロイヤル・ロバートソンという
1997年に亡くなったアウトサイダー・アーティストによるもので、
CDのブックレットには
文字情報はほとんどなく
全編ロバートソンの画集となっていた。


うーん。
やっぱこれはアナログじゃないと。
でもなー、
寸止めのまま、あと何週間も待てないよ。
CDヴァージョンの方を
さっきからアマゾンのカートに入れたり出したりを繰り返すおれ。
心がよじれる。


アウトサイダー・アートと言えば、
こないだの「タモリ倶楽部」での
エロ雑誌専門の葉書職人、三峯徹の特集はおもしろかった。


もっとも
本人がすごいというより
聖マッスル」のTシャツを着て
ゲストで登場した漫画家さんの方が笑えた。


いや、笑えたというより
冷静な顔で三峯氏を解説してゆく
その徹底的なフォローっぷりに
むしろ結構じーんときた。


その昔
誰からか忘れたが
ジョナサン・リッチマンのアルバムってどれも同じでしょ」と言われて
「いやいや全部違うんですよ」と
ちょっとムキになって説明した自分を思い出したからだろうか。
違うか。