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なにかあり/とくになし

「野ばら」のトゲ

漫画を50冊ほど処分した。


正確に言うと
51冊で2760円。
まあそんなものか。


明け方
本部屋の整理をすすめているうちに
いつものように
「これ、ちゃんと読んでなかった!」という発見をする。


高田築「野ばら」1巻(ビームコミックス)は
そのなかの一冊。


買ったときのことを思い出してみると
一緒に買った「ももえのひっぷ」のインパクトが強すぎて
ついおざなりになってしまったのだろう。


だから
今朝からあらためておつきあいしましょう。


「フェローズ」連載中の
読み切り短篇を集めた第一集とのこと。


絵、めちゃくちゃうまいなあ。
顔、女の子の顔、超惹かれるなあ。


ストーリーとしては
日常のなかのSFが主体。


なんとなくこそばゆい感じの
ちくちくもする感じの
結論をちょっとはぐらかされてる感じの
眼鏡をはずしたらかわいいかもしれない学級委員長みたいな感じの
そんな話がずらっと並んでいた。


すくすくと育って
花もトゲも立派なばらになってほしいなと思う。
かわいいなと見とれはしたけれど
まだぼくは
「野ばら」のトゲで指を切って血を流してはいない。


だから
「野ばら」は売らずに残した。