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なにかあり/とくになし

ヤマザキマリとヤモリ猫

ヤマザキマリさんは
やはり並の漫画家ではなかった。


テルマエ・ロマエ」2巻(BEAM COMIX)。


古代ローマ人現代日本の風呂(銭湯)文化に
タイムスリップするという着想は見事だが
展開に限界があるのではないかという危惧を
見事にくつがえすその発想力。


いや、
イデアの限界を見据えながらも
言いたいこと
言うべきことを押し通す胆力と言うべきか。


とにかく
2巻冒頭のエピソードがすごすぎて
言葉を失いました。
よくぞ描きましたな。


漫画の間にはさまれるエッセイも
相変わらず秀逸。


1巻が売れたのは
ヨーロッパでは豊穣のシンボルとされる
男性のいちもつが
表紙に堂々と描かれていたからではないかという
イタリア人の旦那さんの推察には
おそれいった、いや笑った。


話はがらっと変わって猫のこと。


先週の深夜
見慣れない牛猫が家の前にいたと書いたが、
こないだの休日の昼間には
庭先の塀の上に
これまた見かけないブチ猫が現れた。


そのときのペンコがすごかった。


興奮して
しっぽの毛をぶわっと総毛立てると
まるでロッククライマーのように
網戸サッシをわっしわっしと
見事に上までのぼってみせたのだ。


おまえはヤモリか。


よその猫を牛とか言ってる場合じゃなく
うちの猫がヤモリだったという話。


ヤモリは
家は守る生き物だというけどね。


今日はヤマザキマリとヤモリ猫の
二本立てでお送りしました。