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なにかあり/とくになし

ルノアールにて

三連休の最終日、
だいたいお店はおそろしくヒマになる。


からだがなんとなくだるかったので
夕方に休憩をもらって近くのルノアールへ。


ルノアール
あのソファーに
深々と腰をうずめる必要があると直感した。


案の定
ルノアールも休日だというのに
結構空いていた。


おしぼり、
温かいカフェオレ、
長居する客に出てくる日本茶


しばらくぼけっとして
読みかけの本がないかとカバンをさぐったら
以前にいただいた一冊の小冊子が出てきた。


寺尾紗穂さんのアルバム「残照」が出たときに
特典で配布されたという
文庫本サイズの冊子。


厚さは数ページだが
寺尾さんの心のこもった文章が掲載されている。


もらったときに軽く一読して
そのあと
どこにいったかと思ったら
かばんのなかの
普段はあまり空けないポケットに収まっていたのだ。


その文章を
あらためて読んでいるうちに
からだの疲れがすっと抜けてゆくのがわかった。


書いてある内容がどうというより
きちんとした文章を読むと
気分がしゃんとするということなんだろう、これは。


今週の水曜(13日)には
下北沢のラ・カーニャ
彼女のワンマン・ライヴが行われる。


これを逃すと
また春先までワンマンはないそうなので
なんとかして出かけなくてはならないと思っていた。


偶然にも
気付薬みたいな効用を
寺尾さんの文章からもらったことも
なにかの縁みたいなものだろう。


お店に帰ってしばらくすると
お客さんが三々五々と現れて
終わってみれば結構な売り上げの一日になった。