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なにかあり/とくになし

ぼくの「よいしょ」史

日常的になにげなく
「よいしょ」と声が出るのは
自分の肉体が
自分が考えているよりも老いてきた証拠だという。


ぼくの「よいしょ」史は古く
小中学生のころから
座れば「よいしょ」
立てば「よいしょ」
横になるのにも「よいしょ」と
言っていた気がする。


昔話に
「大きなかぶ」というお話があって、
おじいさんとおばあさんが
裏山で見つけた大きなかぶを引き抜こうとして
ひたすら「よいしょよいしょ」と頑張る話だったはず。


そのうちに、
近所のひとやら
犬やら猫やら
猿やら鳥やら
熊さんやらパンダさんやらが手伝いにくる。
(熊やパンダはきません)


で、
かぶは抜けるんだっけ?
抜けないんだっけ?


抜けてしまったら、
単なる「力を合わせてがんばろう」話だな。


抜けなければどうなるのか?


そのままどんどんうしろに手伝いが続いていって
最後には大きな輪になって先頭に戻り、
かぶが自分を抜くのを手伝ってたとか。


抜けない方が
話がおさまらなくていい。


だから「よいしょ」と
言い続けているわけじゃないんだけどさ!