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なにかあり/とくになし

ベスト3に突入した10大ニュース

いよいよ“年の瀬”。
その“瀬”の部分が急にバタバタとやってきたという実感が、
ようやくハイファイ・レコード・ストアの店頭を訪れる方々にも漂いだす。


今年の“締めレコ”買わなくちゃ、である。


夜はdeux cafeの閉店パーティーにちょっとおじゃま。
「さっそく『鵞鳥歌合戦』買いましたよ!」とやって来るひと一名。


ごめん。
鵞鳥(がちょう)じゃなくて、あれ、鴛鴦(おしどり)なんだわ。


しかし、「鵞鳥(がちょう)歌合戦」。
その勘違いに一票!
いきなり心の架空ボックスオフィスチャートにランクインである!
ガアガア!


ちなみに、あれを“がちょう”と読めるひとも、かなりの字通だわね。


ずっとお送りしてきた今年の私的すぎる10大ニュース、
本日よりついにベスト3。


第3位
そう言えばテレビ出てた、おれ


親友の外人DJ、マイク・ロジャースの誘いで、
春からCS〈Music On TV〉で放映されている「George's Hi-Fi Zone」に毎週一回出演していた。


番組中番組という体裁で、
「Hi-Fi Record Hour」というタイトルで、5分間。
毎週一枚、ヘンなレコードを紹介し、
クロマキー合成で、回るレコードの上で踊るというものであった。


ロケは開店前のハイファイ店内で行われた。
たまたま初回のロケのときに、飯を食おうと早出してきたアルバイトのフジセも、
巻き込まれるかたちでレギュラー出演となった。


ロケそのものは5分の放送を1分で収録するという感じの、
ユルいと言えばユルい、パンクと言えばパンクな内容だったが、
実は放映そのものは一度も見ていない。


うち、CS無いし。


それに、ロケ終了の度に、
マイクがディレクターの携帯に電話して、
「ハイファイ宛に編集済みのヴィデオ、すぐ送ってネ」
とキツく言うのだが、一度も届いたためしがない。
それを毎回のように繰り返すのだから、それ自体がギャグのようなものだった。


夏頃のロケのとき、
「会社の上のやつらが番組の中身を変えろ、と言ってきてる。FUCKだ」とマイクがこぼしていたのが合図だったのか、
それ以降、収録は行われなくなった。


おそらく、打ち切られたのだろう。


それでも、放映中、少なくとも数人から、
「テレビ出てるひとですよね」と声をかけられた。


そのうちのひとりが、サケロックDVDの映像監督、大関泰幸くんだったりする。
縁は異なもの。
まんざらでもない。


あの泡沫番組を鎮魂するために、思い出せる限りでオンエアされた曲を記しておく。


ビートルズ・フラメンコ/シー・ラヴズ・ユー
ザ・スペイスメン/クレイジー・アワ・ダンス
池野成秋クインテット/宇宙人応答せよ
カズー・ブラザーズ/ソウル・マン
モンスターズ/ユー・リアリー・ガット・ミー
ルチア・パメラ/ウォーキング・オン・ザ・ムーン


……あれ? まだ、この3倍は軽くあったよな。
おーい、フジセー! どれだったっけー?