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なにかあり/とくになし

風をあつめて(ティッシュで)

今日も今日とて、再び「羽當」へ。
K社長ともろもろの打ち合わせ。


昨日、入口に置いてあった巨大な枝の固まり(桜だろうか?)が、
今日はちゃんと活けてあった。


「羽當」を出ると、雨が降っていた。


K社長と別れ、交差点に向かう。
彼はこれから「ワイルドマウンテン」(本秀康)の3巻を買いに行くという。
ぼくも欲しいが、今日はいらない。
カバンの中に柏木ハルコの短篇集「愛・水族館」が入ってるからだ。
ずいぶん待たされたが、その甲斐はあったよ。


ふと目線を上げると、
横断歩道の向こう側に、不審な男が立っている。


左の鼻の穴にティッシュ
鼻血だろうか。
いや、それはともかく、そのティッシュをまるめていないので、
長さ20センチほどたらりんと垂れ下がったティッシュが風になびいているのだ。


深刻な顔をして、男は原宿方面へ足早に去って行った。
「風をあつめて」を彼に送っておきます。