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なにかあり/とくになし

窓の外からシャンシャンシャン

西から近づいてくる低気圧が、
からだに作用する歳になってきた。
疲れがどうも抜けません。


それはそうと、明け方の話。


窓の外からシャンシャンシャンと、
サンタクロースみたいな鈴の音がする。
続いて、ギャンギャンと狂ったような犬の鳴き声。
ツマとネコが目を覚ました。


おそるおそる竹すだれの隙間から窓の外を見る(うちの部屋は一階)。
すると、鈴を体にくくりつけられた大きな犬が、
不安げにベランダの先をうろついている。
吠えているのはたぶん二階の住人が飼っている犬らしい。


すると、その大犬がこちらの視線に気がついて、
のそのそと近づいてきた。
息を飲むツマ。
「フーッ」と威嚇の息を吐くネコ。


次の瞬間。


何の前触れもなく大犬は、
「大」をフンパツ。


そしてまた、シャンシャンシャンと鈴を鳴らして去っていった。
なんなんだそれ!


しばらくして、今度は窓の外で飼い主らしき足音がしたという。
どうやら犬を離してしまったのを探しに来たのだろう。
おい、あんたの犬の不始末、どうしてくれるの?


ちなみに、その間、
わたくしはまったく気づかずに熟睡。
季節外れのサンタからプレゼントをもらう夢を見たかどうかすら定かでない。