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なにかあり/とくになし

鳩が豆くってパッ

金田一春彦先生の「ことばの歳時記」(新潮文庫)をパラパラとめくる。


昭和40年の1月1日から12月の31日まで、
東京新聞に毎日連載された日本語メモ。
日めくり形式になっていて、めっぽう面白い。


中でも出色は4月2日の「記憶術」という一節。
お出かけ前の忘れ物チェックはすべて、
「鳩が豆くってパッ」のおまじないひとことで問題無し。


「は」はハンカチ。
「と」は時計。
「が」はがまぐち(財布)
「ま」は万年筆。
「め」は名刺…と続く。
この続きが読みたくば、書店にどうぞ。


それにしても、昭和40年頃の紳士の身だしなみってイカしてるね。