mrbq

なにかあり/とくになし

中央線トワイライト・ゾーン

ひと駅乗り過ごしたという経験は、
誰しもあるだろう。


ついこないだのは、ちょっとした神秘体験だった。


いつも帰りは渋谷から新宿経由で中央線オア総武線で阿佐ヶ谷まで。
その日は、ちょっと手持ちの本に熱中してしまい、
いくつか駅を過ぎたあとで「やべ〜、乗り過ごした」と思い、
ホームに降りた。
そこは荻窪のはずだった。


しかし、階段を下り、改札の雰囲気を見ると違和感。
何かが違う。天井も低いし、階段の“降り”が浅い。


何とそこは阿佐ヶ谷をひと駅過ぎた荻窪ではなく、
ひと駅手前の高円寺だったのだ。


つまり、ひと駅乗り過ごしたつもりで、
実はひと駅降り急いでいたのである。
いや、意識の上ではひと駅プラスだったのだから、
この場合、ふた駅のマイナスということになる。


いやな汗が出た。


狐にだまされた。
いや、JRにだまされた。
時空がくるっとねじ曲がった気分。
中央線トワイライト・ゾーン体験。
あるいは「ウルトラQ」第28話「開けてくれ」にも通じる鉄道怪奇現象……。


ハイ、バカを休み休み言いました〜。


「シンクロオンチ!」というコミックスが面白いという、ありがたき御進言、
方南町方面より頂戴しました!