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なにかあり/とくになし

ジョナサン・シングス!

8月26日にストレンジ・デイズ・レコードから、
ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズの初期の5作品が発売される。
紙ジャケである。
そのうちの2作でライナーを書かせていただきました。光栄です。


ちょうどそのライナーを書き終えた頃、
とあるレコード屋でジョナサンのアルバム「ジョナサン・シングス!」が大音量で流れていた。
今どきなかなかそんな店はござんせん。


「ザット・サマー・フィーリング」という突出した名曲が入っているので、
他の曲の印象が薄い感じがするが、
「ギヴ・パリス・ワン・モア・チャンス」のように、
今もずっと歌い継がれている隠れた名曲がたくさん入っている。


中でもお気に入りなのは「ノット・イエット・スリー」という曲。
「まだ3歳にもなってない」という意味。
3歳未満の男の子(ジョナサン)の目線で歌う、柔らかいのにピリッとしたロックンロールだ。


「ぼくは君より強い。だって君はぼくよりデカいだけ」


ああ、なんて素敵なフレーズなんでしょう。


「ジョナサン・シングス」は、ちょうど今回発売される5作品に続くアルバムである。
一度、日本盤でCDも出ている。


そう言えば、このアルバムに感激したぼくは、
一時期「何とか・シングス」というタイトルのレコードがあったら、
誰彼かまわず買っていた。


クリフ・リチャードの「クリフ・シングス」みたいな良いアルバムには、
そんなことでもなければ出会わなかっただろう。