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なにかあり/とくになし

スパイク・ジョーンズを待つ

8/26発売と書いていたジョナサン・リッチマンの紙ジャケCD、
こちらの確認ミスで、23日発売でした。
というわけで、早いお店ではすでに発売スタートだそう。
よろしくお願いいたします。


ストレンジ・デイズ」9月号では、その紹介記事を書きました。


ハイファイで、何の拍子か、スパイク・ジョーンズの話になる。
You Tubeでもこの楽団の動く映像をたくさん見ることが出来る。
奇想天外なバカテクの連発はまさに元祖プログレ


ぼくが他にも知りたいのは、彼らに楽譜はあったのかということ。


通常のト音記号やオタマジャクシ以外にも、
くしゃみのマーク、ゲップのマーク、すってんころりのマークなど、
変拍子、乱調とともに違和感なく書き留めたものがあったとしたら、
それは現代アートの領域だろう。


もっとも、スパイク・ジョーンズのような
これでもか! という調子の前のめりな笑いを基調にした楽団やバンドは
今、音楽の世界ではあんまりヒップじゃないと考えられている。


そう言えば、何年か前にとあるレコード屋で、
「今度スパイク・ジョーンズのDVDが出るんだよね」という会話を耳にした。


え? マジで? 
あの超・大騒ぎの「ウィリアム・テル序曲」や
「クリスマス・プレゼントにはわたしの欠けた前歯が欲しい」を
映像で収めた決定版が、この21世紀にどんな顔して出るわけ?


胸騒ぎも覚めやらず、しばらく過ごしたあと、
知った事実はビースティのPVなどを手掛ける映像作家
“スパイク・ジョンズ(Spike Jonze)”のDVDが出るというニュースだった。
スパイク・ジョーンズ(Spike Jones)ではないのだ。
そりゃ出て当然だろ。何も面白くない(結局買ったけど)。
ガックシ。


世界はスパイク・ジョーンズを待ってないかもしれないけど、
おれは今でも待ってるぜ。