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なにかあり/とくになし

インターナショナル・ワイダーン

何日か前、帰りの電車に乗っていた。
混み合う車内に、外国人の旅行者らしき若者3人組がいて、
なにやら楽しそうにしゃべっている。


そのうちふたりは女性。
アジア系とおぼしき小柄な女性が活発に会話をリードしていた。
「シンジクー(新宿)」「コエンジー(高円寺)」など、
東京の地名も心地よく英語に混ざり合っている。


適当に聞き流そうとしていたら、
聞き捨てならぬセリフが飛び込んできた。


以下、その会話を拙訳にて再現。


女A「ねーねー、イタリア語の“85”ってエロいよね」
男 「どのへんが?」
女A「イタリア語で”80”は“オッタンタ”でしょ。”5”は“チンクエ”だよね」
女B「何が言いたいわけ?(笑)」
女A「つまりね、“85”は“オッタンタチンクエ”なわけ(笑)」
男 「それのどこがエロいの?」
女A「わかんないかなー。これ説明するの相当恥ずかしいよ!
   だからね、日本語で男のひとの……」


ややあって、ケラケラケラケラと笑い声。


つまりですな、この女Aが言いたいのは、
「イタリア語の“85”は、日本語の“おっ立った●●●”に似ている」と。
周りの日本人には通じてないと思って大声であっけらかんと。
オーマイガッ。
日英伊、三ヶ国合同の艶笑小咄。


そんなインターナショナルなワイダーンを聞き流しながら
中央線は走る。夜1時前。