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なにかあり/とくになし

人類はいつ立ったか

小松左京の新書「SF魂」(新潮新書)を読む。


「SF魂」と言っても、
アシモフ千本ノックとか、
ハインラインでうさぎ跳びみたいな話ではない。
要は自伝です。


食い足りない気もするが、
語りおろしという制作形態だし、まあいいか。
あっという間に読める。


エピソードとして突出して記憶に残るのは
小松氏のものではなく、
星新一のこれ。


進化論の話をしていて、
人類はいつ立ったかという問いになり、
星氏は顔色ひとつ変えずに即答。
「人類は朝立った」
フォローはしない。
星新一はそういうひと。


「じゃあ女はどうなるんだ」
小松左京はそういうツッコミを入れるひと。
これだけで、ふたりの性格の違いがよくわかる。


また、星新一のことが好きになってしまった。