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なにかあり/とくになし

休まない女、山崎さやか

お盆のシーズンが近づいてきて、
週刊漫画雑誌は軒並み、合併号になる。


最近はゴールデンウィークも合併号になる。


また、週刊連載をしていても、
事実上3勤1休、
あるいは開き直って隔週連載だなんて作家も少なくない。


もちろん、それで充実した作品が読めるのであれば、
文句はないんだけどさ。


山崎さやか(かつては、沖さやか)の
はるか17」(週刊モーニング)は
常に水準の高い作品を書いてきた彼女にしては
ちょっとヌルいストーリーだなと思う面もあるけれど、
彼女はとにかく連載を休まない。
その点については、
本当に敬服しているとしか言いようがない。


ぼくの記憶が正しければ、
週刊モーニング」で連載が始まってから
特に理由もなく休載したことは一回もないはずだ。


昨今の風潮からすれば、
少し休みを取りながら連載を進めることなんて
昔よりもずっと簡単なはずだから、
この無休ぶりには彼女の意志が入っていると思う。


あるいは、
休んだら死ぬ、
とでも言いだしそうな。


そこに強い強い作家としての業を感じてしまうので、
結局、毎週読んでしまっているのだ。