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なにかあり/とくになし

サンクスギヴィング・デイ

今日は
アメリカでは
サンクスギヴィング・デイだった。


「感謝祭」と訳されるこの日は、
キリスト教にもとづく
アメリカの最大のホリデイ。


正月やクリスマスでさえ営業を休まない店も
基本的にほぼ全面的に休業する。


故郷を離れて暮らす者は
前日から実家に帰り、
旧交を温める。


その翌日の早朝(朝5時とか)から
有名デパートやショッピングモールでは
クリスマス・バーゲンが開始される。


サンクスギヴィング
買付でアメリカにいたことがある。


街で唯一営業しているレコード屋
チェーン店タイプの巨大ショップのみ。


一日中そこにいたが、
普段はにぎわう店内に
客は数人しか訪れなかった。
誰もかれもが本気で休んでいるのだ。


この日、他に営業しているのは
インド料理屋のみ。
何故なら、
彼らはヒンズー教徒だから。
ジョークのような
本当の話だ。


そういえば、
レイ・デイヴィスが去年リリースした
ソロ・アルバム「アザー・ピープルズ・ライヴス」の
日本盤ボーナス・トラックに
サンクスギヴィング・デイ」という佳曲が入っている。


実はイギリスにはこの休日は存在しない。


彼がニューオリンズで暮らすようになってから
この特別な一日の意味を知ったのだ。


旅先の祭を描いて、
ちょっと距離を置いたまま
ほろ苦さの交じった優しさをかもしだすことにかけて
このひとの右に出るひとはまだいない。


そんな素敵な曲だ。