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なにかあり/とくになし

演歌というニキビ

先日、
知り合いの集まる場所で
真夜中に「富士そば」のCDを聴いた。


富士そばチェーンの社長さんである丹道夫さんは
熱狂的な演歌ファンであり、
好きが高じて作詞家としても活動していることは
一部ではよく知られている。


その富士そば社長責任編集による
富士そばのためのザ・ベスト・オブ演歌みたいなCDを
聴いたのだ。


その場の
ゆるんだノリという面も大きかったけれど
ぼくをのぞいて平均年齢は30歳前後という面々が
「くー、抵抗できない」とでも言いたげな感じで
はしばしに感じ入っていた。


「日本人なら演歌だよ」
と軽々しく言いきってしまえば
それは遠くはなれた世代のおやじたちの常套句か、
さもなくば、ただのジョークになってしまう。


もっと血肉にしみこんでいる何かが、
不摂生を重ねたときに出るニキビみたいに
浮かび上がってきていた。


たとえば、
ロック世代のミュージシャンたちに
好きな演歌を一曲ずつ選ばせたらどうなるか?


なかなか興味深い結果が出るんじゃないか。


徹夜明けに考えたのは
そんなこと。