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なにかあり/とくになし

泣かせてくれないことはなんて泣けるんだろう

クイズの答えじゃなくてすいません。


そんなメールが来た。


そこに書かれていたのは、
小林まことの「青春少年マガジン1979〜1983」
 面白かったです」
そんなひとこと。


あやまる必要なんかない。


何故なら、
ぼくもその日、
書店で見かけて即買いしていたから。


青春少年マガジン1979〜1983」(講談社)は
週刊少年マガジン」創刊50周年を記念して
短期集中で連載されていた。


「1・2の三四郎」「What's Michael?」「柔道部物語」で知られる
漫画家、小林まことの成功と苦労話を自ら描いたストーリーは、
島本和彦アオイホノオ」と
対をなす作品とも言えるかもしれない。


しかし、
実はその真意は
かけがえのない友人であり
今の漫画史からはまるで顧みられることのない
小野新ニと
大和田夏希という
ふたりの漫画家(故人)の名を
もう一度問いかけるものでもある。


小林まこと
漫画のプロだから
無理矢理泣かせるということはしない。


もっと泣かせてほしかったという気もするけど
(作者は帯で「泣きながら描いた」と言うが)
そうはならないところがこのひとらしさでもあり、
そこが逆に“泣ける”。


スフィアン・スティーヴンスがプロデュースした
本物の牧師夫婦デュオ、
ウェルカム・ワゴンの素晴らしいデビュー・アルバムを聴きながら書く
徹夜明けの朝ブログでした。