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なにかあり/とくになし

サケロックという変な集団 その4

(この記述は、こちらからつづいています)


家のトイレには
去年もらった大きなサケロックのカレンダーが貼ってある。


いい年こいた中年の男が
アイドルまがいのポスター・カレンダーでもあるまいにと思うのだが、
三浦知也くんの撮った4人のモノクロのポートレート
とても感じがいいのだ。


よく見ると
笑顔だけど満面じゃない
何やらたまらなく味のある顔を
四人ともしているし、
必ずしもシャープにピントをあわせきっていないところも
逆に生っぽくて
とても気に入っている。


ピンぼけじゃないとしたら、
こういうぼけかたを
“とぼけ”というのかもしれない。


三浦くんとは
つい最近ようやく話をするようになった。


サケロックの四人が四人のうちに
あの写真が撮れたことは
僕にとってもすごく大きい事だった。


彼とのやりとりのなかで
そういう言葉があった。


ぼくもそう思う。


サケロックがこれから三人になって出来ることは無限だ。
サケロックが四人のうちに出来ることは
今日のライヴが最後だ。


脱退、区切り、節目、橋渡し、転換点……。


呼び方はどうでもいい。
あとになって
今日のことを
せつなくではなく
誇らしく思い出せるようなライヴであってほしいと思う。


もっと単純に
「なかなかいい日だった」でもいい。


トイレのなかで
誰に願うでもなく
4人の写真をパチリ。



あー、
12月26日がはじまる。(つづく)