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なにかあり/とくになし

妄想女中

名古屋の朝は寒かった。


名古屋駅きしめんを食べて新幹線に。
一時間半で品川に着いてしまう。うとうとっ、としたらすぐだ。


本日よりハイファイ・レコード・ストア営業開始。
年末年始に到着した通販オーダーを片付けるのに半日かかる。


家に帰ると、女中が三つ指付いてお出迎え。
「お帰りなさいませ、今か今かとお待ちしておりました」
と、深々と頭を垂れる。
リアル女中ではなく、“シメキリ”という名の妄想女中である。


女中はにこやかな顔でこう言った。
「針のムシロを敷いておきましたので、どうぞお座りくださいませ……」