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なにかあり/とくになし

ヒー・イズ・ナッツ

ミュージックマガジン」9月号発売。
ハンバート・ハンバートの新作レビューを一本書きました。


つい最近、殻付きくるみの醍醐味を知った。
注意して見ていると、近所のスーパーでもたまに売っている。


あの殻を割るのがくせになる。
鉄製のくるみ割り板(?)を使って、せかせかせかせか。
パカッとふたつに割れた殻の中に埋まった身をほじくりだすのも楽しき一苦労。
そりゃチャイコフスキーも「くるみ割り人形」を書きたくなるはずだ。


教科書では教えてくれない英語に、
くるみ(Nut)の複数形(Nuts)の面白い表現がある。
「彼は頭がおかしい」とか「彼は何かに夢中だ」という意味の
“ナッツ(Nuts)”という単語がある。


ヒー・イズ・ナッツ。


そう言って、あきれたりする。
その言葉の源泉もわかった気がする。
くるみはたくさん割りたいんだから、複数形じゃなくちゃいかんのだ。