駄文探しの旅
ネットや雑誌などで文章を書いていると、
「いえいえ、駄文でして」などと自分を紹介する機会は少なくはない。
謙遜の一種ではあるが、これはまあ「どういたしまして」みたいなもので、
一種のあいさつ代わりに使う慣用句でもある。
「いやまったく、駄文ですな」などと相槌打たれても困るじゃないか。
では、駄文とは実際にはどういうものなのだろうか?
たとえば、
●今日はサケロックオールスターズを見に行った。
これを基本の文とする。
●今日はサケロックオールスターズを見に行くんだもーん! やだやだやだ絶対行くんだもーん!
これはだだ文。だだこねてます。
●きょみはロック行ったサケスターにオールったズ。
あれ? 今度はダダ文だった! 文章解体。ダダイズム!
●きょきょうはササケロッククククオールスターズズズを見に行ったたたたた……。
あれ? これはダブ文。DUB効果!
●今日はサケロックオールスターズを見に行ったんダー!
これはダー文。元気ですかー!
●今日はサケロックオールスターズを見に行ったそうだ。
これは伝聞。“ぶん”の字、違う。
●今日はサケロックオールスターズを見に行こうかどうしようか……。
これは天秤。てんびん。
●てめえら、今日はサケロックオールスターズ見に行ってこいや!
これは親分。おやびん!
●今日はサケロッ……ガチャン!
土びん。割れちゃった!
●今日はサケ……ガチャン!
茶びん。割れちゃった!
●お前の父ちゃん。
はげちゃびん!
●今日はサケロックオールスターズを見に行った。
駄文。
●今日はサケロックオールスターズを見に行ったんだってば。
自分。
●今日はサケロックオールスターズを見に行ってきたもんだから。
いい気分!
(以下、ハニードリッパーズ「インピーチ・ザ・プレジデント」のビートで、コール&レスポンス×2回)