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なにかあり/とくになし

客を撃つ

ベル&セバスチャン
何を隠そう、ずっと食わず嫌いでした。


しかし、今年の新作「ライフ・パースート」を今さらながら聴いて、
絶賛懺悔中。
ひ弱な窓際貴族だと思い込んでいたのに、
あんたら、骨太な趣味人だったのね。


これを大音量で流してくれたレコード屋に感謝する。
レコード屋は、こうありたい。


そして、ベル&セバスチャンもまた、
レコード屋で、最初の一秒で、すれっからしの客を撃つためには
今、どういう音を鳴らすべきか、
よくわかっているように思う。


きっと、彼ら自身がそうやって撃たれてきたからだろう。


自分で歩いて手を出して、
出会い頭の衝撃を積み重ねてきた
“体験の歌”なんだ。
ネットで深読みばっかりしてるようなやつには、わからないよ。


4曲目の「ザ・ブルース・アー・スティル・ブルー」の話だけ
3時間くらいしていたい。