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なにかあり/とくになし

体内革命2007

●「2007年になったねえ。ちゃんと時計合わせた?」


▲「いまどきのPCは、自動的に時計合わせてくれるんですよ」


●「違う違う。おれが言ってんのは体内時計!」


▲「なんだ、腹時計すか」


●「腹だけじゃないよ。朝起きる時間とかさ、カップ麺にお湯入れて何分とかさ」


▲「なるほどね。あと、今日が何日何曜日っていう体内カレンダーもありますね」


●「おお、体内日暦な」


▲「日暦……? 道に迷わないってのは体内磁石ですかね?」


●「暗くなっても東西南北がすぐわかるってやつ。たまにいるよね」


▲「これだけ情報だらけの時代になると、体に染み付いてることってありがたいもんですよ」


●「N極のあの娘とくっつくおれの磁石はS極みたいな!」


▲「ほかにも人間の体内に備わってるとありがたい特殊な機能って思いつきます?」


●「うーん。持ったものの重さがすぐわかれば、『目方でドーン』で優勝できるかな」


▲「体内量りみたいな?」


●「体内分銅だな!」


▲「体内分銅? なんですか、その言い方。四文字熟語じゃなくちゃダメなんですか!」


●「なんかその方がそれっぽいじゃない」


▲「ほかにはほかには?」


●「体内楽器はどうだ? あ、ラッパやサックスだったら生まれつきあるか。ブッブー」


▲「また放屁ネタですか……(新年二度目)」


●「言葉を覚えたり、計算が出来るっていうのはどうだ?」


▲「それは頭脳でしょ? もう持ってますよ」


●「いやー、ここんとこすっかり脳無い革命なもんで」


▲「“脳内”でしょ? そのひと、破産しましたから」


●「破産は脳、産休(No Thank You)なんつって」


▲「例によって、この話、オチ無しと」


●「オチツキの無い子供と言われて育ったもんで」