mrbq

なにかあり/とくになし

幻想! 松永アフロディーテ

風呂上がりには、
なるべくさっさと布団を敷きたい。


これはクセのようなもので、
安心感というよりも、
自分としては
旅感、すなわち旅の感覚に類するものへの
憧れから来ているように思う。


つまり、
旅ゆけば、
温泉から上がって部屋に帰ると
あら、もう仲居さんがお布団を!
という、例のアレである。


居ながらにして「松永旅館」だ!


松永旅館の窓から見えるのは
松永海岸。
その先に浮かぶ松永諸島(無人島)の間を
5つの美しい吊り橋(松永五橋)がつなぎ、
その絶景は松永の橋立とも呼ばれ、
股の間から逆さに見れば
天女の昼寝が見えるという……。


かつてピンク・フロイド
その無人島にひとりずつメンバーを配置し演奏するという
壮大なスケールのロック・フェス
「松永アフロディーテ」の開催を計画したが
電力不足で頓挫した……。


名物は遠浅の海に棲む魚マツナガで
その活け造りは珍味として有名で
寿司には向かぬが
ポン酢で食うと……むにゃむにゃ。


もうその頃はすっかり眠りについているという寸法で。