うぐいす

家の近くでうぐいすが鳴く。
こないだまでは朝方によく聞いたが、
今日は夕方、出かける途中にも。

はて？　うぐいすとは季節を選ぶ鳥ではなかったっけ？
平安時代なら、ここで一首詠むところ。

あいにく大したことも思い浮かばない。
代わりに頭に浮かんだのは
RCサクセションの「うぐいす」という曲のこと。

活動休止直前のアルバム「Baby A Go Go」（1990年）に入っている
仲井戸麗市のささやかで美しい曲。

この曲を録音しているとき
仲井戸さんは休止を予感しながら
複雑な心境でいたはずで、
うぐいすの「ホーホケキョ」が醸し出す
のんきな美しさが一瞬の救いに聞こえたのかもと
邪推する。

和歌みたいなキレイな曲なので
もう一度聴こうとCDを探すが、
あわれ行方不明。

夜は吉祥寺曼荼羅2で
ショピン（野々歩、高橋ペチカ、田中磬）主催のイベント
「ピアノ・ソノタ」第二回。

名古屋から客演した
ICHIの実演にしたたかなショックを覚える。
ショックと言っても、後味のいいやつ。