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なにかあり/とくになし

誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいヨロ昆撫のすべて

……について教えましょう。
ここまでが今日の正式なタイトル。
ご存じウッディ・アレンのけったいなケッサクから
ボディを拝借しました。


吉祥寺スターパインズカフェで
謎のユニット、ヨロ昆撫を讃えるために
にぎにぎしく行われた「ヨロ昆撫まつり」に出かけた。
出演はヨロ昆撫にゆかりのある以下の方々。


平山佳子バンド
大熊ワタル&佐藤芳明DUO
SAKEROCK
ヨロ昆撫
DJ:雲平


吾妻光良も一目置いたという奇才シンガー、
ヨロ市(元タケル)率いる、
いや、率いるというか自作自演というか、
カラオケと美女ダンサーを従えて繰り広げられる
プログレ歌謡トランス・ショーというか、
ヨロ昆撫を収められるジャンルという器は
とりあえず今の地球には見当たらない。


どれも見応えあり、
トラップあり、
ヨロ昆撫への愛ありで、
ほほえましくも、あっけにとられる良いバンド揃い。
心の膝を後ろからカックンされる。
そんな感じ。


サケロックが久々に「モー」や「七七日」をやり、
「まとまる」という方向には向かわない
向上心のゆくえを再確認させてくれたような気がする。


イベントの最後はヨロ昆撫が
すべてをかっさらって、
その辺に放り出して、
おじぎして、
カラオケで「時間よ止まれ」を歌いながら帰ってしまったんだけれど。


だから、依然としてまだ誰もヨロ昆撫のすべては
把握していない。


夜も遅くなって
阿佐ヶ谷駅前に
ちょっと不思議な花を咲かせた木があることに気がついた。


さるすべりだそうだ。
まるで、こんな日に見つかるために
付いていたような素敵に間の抜けた名前じゃないか。


平山佳子バンドのことをとても書きたいけれど、
ライヴ音源が手に入りそうなので、
そのときにあらためよう。