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なにかあり/とくになし

平山さんからのお中元

行動も感情も多忙な一日。
珍しく、つかれた。


ふらふらで帰宅すると
CD-Rのお中元。
宛名を見ると「平山佳子」とある。
はて?


ああ、そうか!
「ヨロ昆撫まつり」(7月12日参照)で目撃し、
終演後に思わず声をかけた、あの不思議なバンドの主であった。


リーダーでヴォーカリストの女性、平山さんは
江戸時代の小袖小町といったいでたち。
着物だけでなく、丸髷(地毛)まで結った本格派。


バンドの編成は
歌、三味線、チューバ、キーボード、ドラムス。
そのサウンドを無理矢理に言えば、
江戸情緒+小娘感覚+フリーソウル風ファンクか。


必ずしも“江戸縛り”にこだわっているわけでもなく、
加藤あい」や「焼肉」をテーマにした現代っ子(?)的な曲もある。


要は、すっとぼけているのだ。


てらいの無い、
これまたすっとぼけている風のごあいさつが手紙で付いていた。


4曲入りのCD(ライヴをラインで録ったものだろう)は
あっという間に終わり、
するっとそうめんを食べたような余韻を残した。
しかし、そのツユにはヘンな薬味が確実にしのびこんでいる。


平山という名字は、
内田百けん(この“けん”がPCでは出ない哀しさが現代なり)の
阿房列車」シリーズの重要な名脇役である
ヒマラヤ山系こと平山三郎を思い起こさせる。


平山佳子バンドの
すっとんきょうに
一日の最後で少し救われた。


現在、ちゃんとしたCD作品を制作中なのだそう。
すっとぼけながら待とう。