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なにかあり/とくになし

流しの気象予報士

昔から天気図を読むのが好きだ。


高校のとき、
理科から履修を選択するときにも
迷うことなく地学を選んだ。


仕事場でも
日常でも
無意識のうちに天気を解説している自分がいる。
台風の進路を読むのが好きな自分がいる。
等圧線の間隔から風速を推量する自分がいる。
西高東低の気圧分布を見て安心する自分がいる。


それ以外は
海にも山にもとりたてて興味がない。
まったくネイチャー・ピープルでも何でもないのに!


気象予報士の試験でも受けたらどうかと
以前、無職だった時代に真剣に考えたこともあった。


いいや、
いっそ無免許のまま“流しの予報士”となり、
ブラックジャックのようにあちこちに出没してみるか。


「明日は晴れになると思いますぜ」と秘密裏に予報して
当たった場合は高額の報酬を受け取って立ち去る。


悪名は高いが
その一方では
義賊とのうわさもあるとか。


子供のころ、
自分の予報を信じないで遊びに行った親友を亡くし
以来、心を閉ざしたとか。


いったいあるのか?
そんなシチュエーション。


まったくの偶然ながら
NHKのニュースに出演している
気象予報士平井信行さんは
高校の一年先輩らしい(面識無し)。


同じころに
同じようなことを考えていたのかもしれないぞ。