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なにかあり/とくになし

フライング・ソーサー1947

ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネスのアルバム
「フライング・ソーサー1947」が
いい。


カントリーをやっているというニュースを
下手に広げてどうこうは言わない。


隣の部屋に間違えてノックして入ったら
そこにいた、というような感覚。
「あ、細野晴臣が隣の部屋に!」という親近感に
不思議さがある。


タワーレコードで流れていたヴィデオは
狭い部屋でメンバーが演奏している場面だった。
映画「ボブ・ディランの頭の中」に出てくる
ディラン・バンドの演奏にもなんだか似ていて、
颯爽としているのに、
異界からぬっと出てきた感じもあって。


HOSONO HOUSE」ならぬ
“HOSONO ROOM”でくりひろげられている歌と演奏は
十分にSFだ。


書き下ろしのタイトル曲が気持ち良くて、
UFOにまつわるロズウェル事件云々という歌詞はもちろん、
その舞台設定と言葉回しには
子供のころからの杉浦茂フリークであることの業も
あらためて深く思わずにはいられない。


本棚から
「ピストルボーイ」(『杉浦茂マンガ館』第2巻所収)を引っ張り出して
BGB(バックグラウンドブック)として読むべし。聴くべし。