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なにかあり/とくになし

サンホセへの道

同窓的な集まりには滅多に行かないのだが、
大学時代の同級生とお酒を久々に飲んだ。


といっても、
この話、去年だったか一昨年だったか。


PC系の会社に就職したら、
上層部がほとんどインド人で、
本社はカリフォルニアのサンノゼだった。


だからサンノゼには
よく出張で出かけるのだと
彼は言った。


それって
ディオンヌ・ワーウィックの「サンホセへの道」の街だよね
と思ったが言わなかった。


バート・バカラックとハル・デイヴィッドが
ディオンヌに書いたヒット曲である。


サンホセ」は「サンノゼ」。
「Jose」を「ホセ」と読むのはメキシコ人。
英語的にはあえて読めば「ジョウズ」だが、
スペイン語風に「ホゼイ」と発音する。
で、
「ホ」が前の「ン」と一緒になって
どっかに行って「サンノゼ」。


かわいらしいくて楽しい感じの曲で、
彼に聴かせてみたいとは思うのだが、
この曲、歌詞に問題がある。


ロスで一旗あげる夢が破れて
この曲の主人公は失意のうちに
故郷のサンノゼに帰るというものなのだ。


縁起でもないという話になりかねないから
いまだに彼にはこの曲のことを
言い出せずにいるのだった。