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なにかあり/とくになし

季節も的もはずれた話

食事をしているときに
視界に黒い点が入ってくる。


ぷーんと中空をさまよう。
それは蚊だ。


蚊は汗の匂いに反応するというが、
それ以外にも蚊を惹き付けるフェロモンというものが
存在するのではないか。


いつだって蚊は
こっちをめがけてやってくる。
季節はずれだろうが関係ない。


どうもぼくは
蚊に好かれる体質らしい。


この蚊のように
当人が好まない人や存在に
つきまとわれるシチュエーションは
現実社会にもしばしばある。


レコード屋
いつも同じレコードを引いてしまうとか。
それがアル・ヤンコビックだとか。


これを空想して科学した場合、
空想科学小説、つまりSFではなく、
“くそう! 蚊が来る小説”となる。


英語で言うと
「Shit! Mosquito!」なので
SM小説になるのか。
そうなのか?


ただし、蚊のようにただよってきた妄想が
よく考えてみたら素晴らしいものだったという場合もある。
それは画期的ならぬ
“蚊来的(かきてき)”とも言う。
言わねえよ。


どうも季節も的もはずれているようで。


※追記
蚊はB型が好きなんだそうです。