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なにかあり/とくになし

供養会のカウンターにて

ぼくも出演した
「SleepWalk」というDJパーティーに続いて行われた
「レコード供養会」@高円寺コネクシオンの
カウンターにようやく着席することができた。


この会から派生した
「ネオ・レコード供養会」のメンバーに
一応名を連ねさせてもらっているけれど、
“元祖”を未体験のまま、その場にいるのが
何とはなく無礼に思えていた。


だから今夜はしばし居座った。


窓から入りこんだ家をうろうろして、
最後にようやく玄関のありかを確認できた。
そういう感じ。


ニャンギラス(!)の
無理矢理モータウン風にしたような曲が流れ
鼻の奥がツンとする。
だが、ぼくは“おニャン子”の世代かもしれないが、
この曲は知らない。


これは懐古ではないのだ。


あのとき毎日通っていた道の
ちょっと脇に目をやれば
そういうものがあったのだと知らされる
不意のタイムスリップか。


あるいは、
記憶の外側を適当にさわりながら
そのかたちを確かめようとしていたのに、
結果的にずぼっと思いがけないものを
つかんでしまった狼狽と興奮か。


なんだ、供養会に隠された精神って
DJの脇道じゃなくて
意外と本道だったんだと(ぼくにとっては)
ぼんやり思ってしまった焼酎水割り三杯。


銀河鉄道999」映画版の
エンディングテーマが流れていた。


ぐだぐだ上等。


会の最中、
佐藤まさあきの文庫コミックと
永井豪のギャグ時代の作品と
もう一冊、少女マンガを
薦めてもらったのだが、
タイトルが思い出せない今は翌朝。