桜井順をたたえておびえる
年末年始に聴いたレコードやCDの中で
ダントツの衝撃をくらったのは
CM音楽家、桜井順の
「桜井順CM WORKS」(ウルトラ・ヴァイヴ)。
濱田高志さん監修の「TV AGE」シリーズなので
ハズシがないことは予想していたが、
この都会的な反逆児の仕事ぶりの
徹底した攻撃性は
想像をはるかに超えていた。
大槻ケンヂの歌うDAKARA、
加藤和彦の歌う資生堂ラブリーユー口紅、
ソニア・ローザの歌うキンチョール、
そしてエンディングを飾る
野坂昭如作品集。
中でも
桜井&野坂コンビで
80年代から制作されていた未発表CMソング
「コッチで勝手にCMソング集」の4曲には
完全にやられてしまった。
代表作である
富士フィルムの「お正月を写そう」と
背中合わせに
さくっと
世間に唾を吐く
鬼の子がいる。
これでもまだ氷山の一角かと思うと
悪い夢にうなされそうで、
実は繰り返して聴けずにいるのです。
おー怖。