mrbq

なにかあり/とくになし

余録

朝起きて
PCの脇にメモがある。


寝る前に(酔ってもいる)
何かひらめいたか、
ひらめきかけたかしたときに
書き残すひとこと。


今、ここには
「余録」とある。


なんだ?


そうだ、
個人の回顧録などの自費出版を中心に
営業していた出版社がつぶれ、
執筆者の自費持ち出しが回収出来ないなどの
トラブルが多いというニュースを見たんだった。


そういう個人的な出版物では
「定年後の人生の余録などを単行本化する」と
紹介されていたのが引っかかったのだった。


余録とは、
余談、余芸、こぼれ話の意だが、
本筋とは違うことをしようとするから
痛い目に遭うのだ、
というような上からの目線が
この記事での使用意図にはあるような気がした。


人生って
余録の積み重ねで出来上がっているような
ものじゃないのか。


青春の余録がなくなったら
音楽や文学や漫画なんて
この世にあるのか。