赤い矢印のような女
赤くてかわいいワンピースを着て
ストゥールに足を組んで座り
背筋を伸ばしてギターを弾きながら
彼女は歌った。
客席から見ると、
その姿は
向かって左側を指す
大きな赤い矢印のように見えた。
ローウェル・ジョージの娘だという
余計な魔法は信じなくてもいい。
それくらい自然に
イナラ・ジョージという
彼女自身が
音楽になっていた。
ザ・バード&ザ・ビーという男女デュオでも活動している彼女。
ファースト・ソロを日本で出したばかりで
(本国ではすでに3年前のリリースだったそうです)
このプロモーション・ライヴのために来日したのだが、
なんとセカンド・アルバムも
すでに出来上がっていて、
夏前にはリリースしてしまう予定なのだという。
セカンドは
全面的にヴァン・ダイク・パークスの
プロデュースになっている。
そのアルバムで
ヴァン・ダイクは
音楽で遊びまくっているのだと
ワクワクする噂を聴いた。
ジョン・C・ライリーのサントラ盤で
「Black Sheep」という
ヴァン・ダイクが大暴れした曲を
聴いたぼく(2008年2月2日参照)には
その噂、
相当に信憑性が高い。