キセルはキセルしなかったことを証明した
昨日のキセルのライヴ@渋谷クラブクアトロは、
素晴らしかった。
新作「magic hour」を軸に
というか
「magic hour」を
とことんまで聴かせる構成のライヴ。
ずっと続いてきたキセルの旅が
キセル(無賃乗車)ではなかったということを
証明したのだと思う。
自分たちの努力や工夫という代償を払って、
それだけのものを得たという意味。
生ドラムを入れたバンド・アンサンブルは
初めてではないとお兄さんは言っていたけれど、
レイクから参加した北山さん(女性)の
ドラムとキセル&エマーソン北村との絡み合いが
もぞもぞと
やがて激しく心を揺さぶる。
だって、彼女、
叩いている間、
ずっと幸せそうに歌いながら笑ってるんだぜ。
ラスト・ナンバーは「春」。
静かなるキラー・チューンでした。
打ち上げに参加するまで
少し時間があったので
某CDショップにゆく。
雨降りのあととは言え、
金曜日の夜10時過ぎに
おどろくほどの閑散。
その日暮らしと思しき男性の方が
視聴機の前で体を揺すっていた。
桑田佳祐のDVDだった。
ミンガスを買った。
チャールズ・ミンガスではなくて
日本人で、
女の人で。